「モンハンの世界や」「スゴすぎる」 大阪にある「クジラの骨でできた橋」に驚嘆の声
「かつて命だったもの」のひんやりとした感触
話題の橋は大阪市東淀川区にある瑞光寺の境内・弘済池にかけられている。その名は、「雪鯨橋(せつげいきょう)」。欄干に鯨骨の下顎部分と、扇骨(肩甲骨)が使用されている。
「やはり大きな生き物の跡がさも当たり前のように佇んでいることに対する畏敬に似た感情があります。触ったときにひんやりした感触があったのも、死んでるんだなぁと改めて思いました」
6月27日、Jタウンネット記者の取材に応じた炬茶さんは、現地で橋を目にした時のことを振り返ってそう語る。
クジラの骨でできた不思議な橋は多くのツイッターユーザーをも魅了し、6000件以上のいいね(3日夕時点)のほか、
「鯨術品」
「モンハンの世界や、、」
「スゴすぎる... 肩甲骨の使い方が素晴らしい」
など感嘆の声が寄せられている。
大阪市のウェブサイトによると、この橋の歴史は270年近く続いている。
1756年、捕鯨で有名な南紀太地浦(現在の和歌山県太地町)を行脚していた瑞光寺の住職に、不漁に悩む村長らが豊漁祈願を依頼。その後、漁獲が多くなったため、村人らは謝恩として黄金30両と鯨骨18本を贈った。その鯨骨で「雪鯨橋」は制作されたという。
クジラの骨ともなると、維持も管理も大変そうだが......そんなに長い間どうやって守ってこられたのか? Jタウンネット記者は7月3日、瑞光寺の住職・遠藤明文さんに話を聞いた。