白飯投入不可避です 熟成醤油と豚の旨みが光りまくり!丸源ラーメン「肉そば」カップ麺をマニア絶賛
マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第百十回 日清食品「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」
文・写真:オサーン
カップ麺ブロガーのオサーンです。
「ご当地カップ麺」連載の第百十回目となる今回は、日清食品の「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」をレビューします。
「丸源ラーメン」は、2001年に愛知県安城市に1号店を開店し、現在は全国に店舗展開する人気ラーメン店です。
駐車場完備の郊外型店で、家族連れの客で賑わっています。
愛知県発祥の「丸源ラーメン」カップ麺
「丸源ラーメン」の看板メニューは「熟成醤油ラーメン肉そば」。数種の濃厚醤油をブレンドして15日間も寝かした「熟成醤油がえし」が使われています。
他にも、熟成醤油を用いた「熟成醤油とんこつ」や「熟成醤油ラーメン」、さらにはチャーハンや餃子といったサイドメニューも人気があるようです。
筆者は先日、奈良に旅行に行き、奈良名物を食べる気満々だったのですが、通りすがりの道沿いにあった「丸源ラーメン」のお店を見て無性に食べたくなり、ガッツリ「熟成醤油ラーメン肉そば」を完食(ライス付き)。
もちろんその後に奈良名物もたくさん食べてしまい、ただの食べ過ぎ旅行になってしまいました。
今回のカップ麺で再現されているのは、そんなお店の看板メニューである「熟成醤油ラーメン肉そば」で、「なかなかお店に行けないので、世界一おいしい丸源ラーメンを家で食べたい」という少女からの手紙をきっかけにカップ麺化されたのだとか。
「明日ホームラン打ったら手術する約束をした」みたいなエピソードですが、詳細は定かではありません。
とにかく、筆者が奈良で食べてしまい、少女も手紙を出してしまうほどの「丸源ラーメン」。魔性のラーメンと言って良いでしょう。
「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」の内容物
「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」の内容物をみていきます。 別添袋はひとつで、カップには麺やスープ粉末、かやく類が入っています。
フタを開けた途端に、お店の「熟成醤油」を思わせるかなり濃い醤油の香りが漂います。
タテ型のカップだとどんぶり型に比べて本格感は薄い印象を受けますが、今回のカップ麺ではノンフライ麺が用いられており、「熟成醤油」の香りも含めて本格感があります。
芳醇な醤油の香りに感動!
ポークベースの醤油味のスープで、甘さがひとつの特徴となっており、後を引く味です。
スープ粉末に加えて「別添熟成醤油入りオイル」とダブルで醤油の風味を効かせることで、お店の大きな特徴である「熟成醤油」を再現していました。
塩気も強いですが、それ以上に醤油の香り、コク、キレが強く感じられ、「醤油味」と一言で片付けるには醤油味すぎます。
ドラゴンボールなら髪の毛が金色なった上に逆立つくらい「超(スーパー)醤油味」でしょう。醤油のコク、キレともに歴代カップ麺でも最強の一角です。
濃い醤油味と甘みによって、茶系の徳島ラーメンにも似ているようにも感じました。
スープ表面には「別添熟成醤油オイル」に入っている豚脂、さらには具の「背脂加工品」も浮いて、脂の旨みが強く感じられます。
「熟成醤油」の香り、後を引く甘み、そして豚脂の旨みが三本柱になっており、「丸源ラーメン」の魅力が全開のスープでした。
豚バラ肉や背脂で豚の旨み
麺は中太でストレートに近い形状のノンフライ麺で、表面につるみがあり、歯切れの良さが目立っています。
お店の麺はもう少しコシが強くて縮れもついているため、今回の麺がお店を忠実に再現しているわけではなく、日清食品のタテ型カップでよく見るタイプでした。
具として入っているのは、豚バラ肉チップ、背脂加工品、ネギ。
お店「肉そば」に入っているボリュームある豚肉に比べると細かくて少ないですが、カップ麺では珍しい脂身が多い豚バラ肉が入っています。
お店ほどの存在感はないものの、脂身の旨み・コクがスープの豚の味に厚みを加えており効果的な存在でした。
スープの「熟成醤油」の香りが大きな特徴の商品ですが、それだけではなく、豚脂、豚バラ肉、背脂加工品による豚の旨みも手厚かったです。
あまりにおいしくてスープにご飯を投入したくなる!
「丸源ラーメン」の特徴である「熟成醤油」の風味を忠実に再現したスープ、後を引く甘み、さらに豚バラ肉、豚脂、背脂による豚の旨みにより、「丸源ラーメン」の魅力を強く感じることができます。
筆者は普段から健康を気にかけ、カップ麺を食べる時はご飯を食べないようにして、炭水化物を取りすぎないように注意しています。
比較的よく守っていると自画自賛できるレベルなのですが......今回のスープでご飯を我慢するのは、無理でした。
家系ラーメン然り、醤油の香りとご飯って相性抜群すぎますよね。
炭水化物の過剰摂取に要注意の商品ですが、ぜひともオススメしたい一杯です。