「電車の復旧を駅のホームで待っていた妊娠中の私。地べたに座りたがる娘を励ましていたら、見知らぬおじさんが...」（東京都・20代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者：Kさん（東京都・20代女性）

その日、妊娠中のKさんは、幼い娘を連れて電車に乗ろうとしていた。

しかし電車が止まってしまい、復旧の目処も立たない。駅のホームで座り込みたがる娘を励ましていたところ、１人の男性が声をかけてきて......。

＜Kさんの体験談＞

妊娠中で臨月の私は、４歳の娘を連れて電車で帰ろうとしていました。

しかし、止まっていて、復旧の目処はないというのです。

仕方なく、座り込みたがる娘をなんとか励ましながらホームで待っていました。

電車が復旧しても長蛇の列で...

すると、おじさんが声を掛けてくださり、私たちをホームにあった数少ない椅子に座らせてくれました。

それから1時間ほど待ち、ようやく電車は復旧しましたが、長蛇の列......。

膝で寝ている娘を連れては並べないので、このまま空くまで待とうと思っていました。

しかし先ほどのおじさんが今度は

「席とってあげるから！」

と言ってくださり、急いで着いていくと、その方は中腰になりながら、本当に一席だけ取っていてくれていたのです。

その席を笑顔で譲ってくださった後は、私に気を遣ってくれたのか、離れたところに立っていました。

おじさんが降りる時に、何度も礼をすると、笑顔で手を挙げ、去っていかれました。

あのおじさんの優しさのおかげで、無事に帰ることができました。感謝してもしきれません。

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