涙が出るほどあったかい... おばあちゃんが孫に贈った「世界で一冊だけの絵本」が完全なる愛の具現化
おばあちゃんからの、心温まる贈りもの。
孫がそんな「宝物」を紹介した投稿が、ツイッター上で注目されている。
僕が本好きになった原点。おばあちゃんの手作り絵本。12ページの短い物語ですが何度も何度も読んだ宝物。
2023年2月24日、ツイッターユーザーのほんじま(@honjima1228)さんがそんなつぶやきと共に投稿したのは、当時1歳のほんじまさんのために、当時55歳のおばあちゃんが作ってくれたという世界でたった1つの「オリジナル絵本」だ。
物語の舞台は夏。水のいっぱい入ったバケツを運んでいる子供が、ほんじまさんだ。その様子が気になって、犬やトマト、鳥たちが「なにしているの?」と尋ねてくる。
それぞれに「まってて まってて まっててネ」と返事をしたほんじまさんは、最後に運んでいた水をプールに入れて、みんなで楽しく水遊び! 犬も猫もトマトも笑顔で、とても心温まる絵本だ。
「本好き」になった原点だというこの手作り絵本について、Jタウンネット記者は4月28日、ほんじまさんに詳しい話を聞いた。
「世界に一冊の絵本」を作ってもらった喜び
ほんじまさんは現在28歳。絵本を貰った時のことは、まだ幼かったため、記憶にない。だが、気づいたら自分の本棚にささっていたそうで、「よっぽどお気に入りだっんだと思います」と振り返る。
なにせ、「自分が主人公の絵本」は世界に1冊だけ。幼いころからその存在が「純粋に嬉しかった」という。
「今も時折読み返すのですが、祖母の愛そのものだなと思いますし、読むたびにまっさらな気持ちになります」
絵本の中で、特にお気に入りのポイントは、たくさんの動物が出てくるところだ。
「特に犬は思い入れがあります。実は昔、祖父母の家にはレノンという犬がいて、絵本を開くたびにレノンに会える気がします」
おばあちゃんが贈ってくれたのは、絵本だけではない。ほんじまさんがまだペンも持てない頃から、旅先で見た風景や、日常の些細な出来事を描いたイラストが添えられた手紙を頻繁に送ってくれていた。誕生日の時には、色紙なども送ってくれていたのだそう。
おばあちゃんは現在82歳。祖母と孫は、今も「本好きの友達のような関係」だ。
「本当に気が合うんですよね。今でもお互いオススメの本を電話で教え合っています」
文学部に進んだことや、「本」にまつわる情報を発信するツイッターアカウントを運営していることも、おばあちゃんの影響だという。
本を通じた二人の交流は、きっとこれからも続いていく。