「そうだ 京都、行こう。」ポスター最新版がシンプルすぎる 絶景写真なぜ使わない?JR東海に聞く
「そうだ 京都、行こう。」
――今、このフレーズを見て、桜や紅葉、名所など京都の美しい風景がバッと脳裏に浮かんだという読者もいるだろう。JR東海のポスターやCMでお馴染みのキャッチコピーだ。
しかし2023年春、各所に掲示されているのはそんな印象を覆す全く新しいデザインの「そうだ 京都、行こう。」ポスターである。
「そうだ 京都、行こう。」と、灰色で縁取られたポスターにはデカデカと書かれている。しかし、その背景に、いつものような京都の風景を映した華やかな写真はない。ピンク色が広がっているだけだ。
こんなにも「京都感」のない「そうだ 京都、行こう。」見たことがない。
一体どんな狙いがあるのだろう。Jタウンネット記者は7日、JR東海の営業本部に話を聞いた。
なぜこのデザインに?
同社の営業本部によると、話題のポスターは2月27日からJR東海の駅や首都圏のバス停などに掲示されている。
コンセプトは、街中を「春色に染める」こと。春らしいピンク色を使い、「そうだ 京都、行こう。」のキャッチコピーを全面に押し出しているという。
「ご覧になられた方にそれぞれの京都の春を思い浮かべていただきたいと思い、制作しました」(JR東海・営業本部)
これまでにも絶景のほか、仏像や絵画などを取り上げたことや、漫画家とコラボしたことはあるが、写真やイラストを使用しないポスターは初めての試みだと語る。
ポスターは全6種類。コピーが異なるだけで、ピンク一色というデザインは同じ。
掲載期間は4月16日までを予定している。