一体なにを乗せるため? 岐阜に1台しかない「変な形のパトカー」に注目
日々、市民のために街中を走るパトカーの種類は実に豊富。ワンボックスやスポーツカーなど様々なタイプのパトカーが存在している。
ところで、皆さんはこんなパトカーを見たことがあるだろうか。
こちらはツイッターユーザーのきつね(@cyanoraruatagoさん)が2023年3月28日に投稿した1枚。写っているのは、白と黒のカラーリングに「岐阜県警察」の文字、そしてサイレンがついている立派なパトカーなのだが......なんだか後部がデカい。
きつねさんが投稿した変わった形のパトカーに対して、ツイッター上ではこんな反応が寄せられている。
「霊柩車からの転用ではないか」
「デカい機材(移動式オービスや盾など)を運ぶ用のクルマですかね」
「これカローラツーリングワゴン?」
こんな特徴的な形のパトカー、何か狙いがあって導入されているのだろうか。4月3日、Jタウンネット記者は岐阜県警に話を聞いた。
20年以上働き続けるベテランパトカー
広報県民課の担当者によると、きつねさんが投稿したパトカーのベースは、トヨタのカローラバンという車種。「バン」の名前がついている通り、荷室が広く、商用車として使われるタイプだ。
それをパトカーにしたのは、荷物をたくさん載せるような業務のためかと予想したが、「導入されたのが昔の話で経緯はわからない」と担当者。
「導入されてから20年以上経っている古いパトカーです。今でも大切に使っています」(広報県民課の担当者)
岐阜県警ではカローラバンをベースにしたパトカーは1台だけ。何か特定の業務にだけ使われているわけではなく、様々な現場で活躍しているそうだ。また、カローラバンのパトカーについて調べてみると、こんな話も。
22年10月21日、愛知県警察広報課(@AP_KOUHOU)がカローラバンのパトカーの写真を投稿し、「駐車違反取締りで活躍。背の高い荷室はパイロン等の運搬に重宝したのでは?」とコメントを添えている。
4月6日、愛知県警察本部総務部広報課にもカローラバンのパトカーの用途について話を聞いてみたが、10年以上前に運用が終わっており、詳しいことは分からないとのことだった。