いろんなタイミングがバッチリ! 「富山の本気」追い続ける写真家も興奮した春の絶景「凄い瞬間が撮れてしまった」
2023年も全国各地で桜が満開を迎えている。週末、どこかに見に行こうと考えている人も少なくないだろう。
せっかく花見をするのだったら、やっぱり圧倒されるような光景を楽しみたい。
そんな読者にピッタリのスポットが、3月28日、ツイッター上で紹介され、話題となっている。それが、この場所だ。
薄いピンク色の花をわんさか付けた桜並木の間を流れる川。その中を、小さな赤い遊覧船が進んでいる。
その川にかかる橋の上を、路面電車が今まさに横切ろうとしている。桜並木の左右には、ビルが立ち並んでいるようだ。街中に、こんなに素晴らしい桜並木があるとは......。
ここは、富山市中心部、松川べりの桜並木。写真を投稿したのは、「富山の本気」を撮り続ける写真家「イナガキヤスト」(@inagakiyasuto)さんだ。
春爛漫という言葉がピッタリな光景に、ツイッター上では3万2000件を超える「いいね」が集まり、今も拡散中(3月30日現在)。ツイートにはこんな声が寄せられている。
「これはスゴイなあ 満開ですね」
「トラムと遊覧船のタイミングが素晴らしい」
「最高のシチュエーション!」
「息をのむほど素晴らしい光景ですね」
「富山、本気出し過ぎでしょ」
Jタウンネット記者は、富山の本気(春ver)をまたまた見事に捉えたイナガキヤストさんに、詳しい話を聞いた。
奇跡のようなタイミングを撮影
松川べりというのは、富山市中心部に位置する桜の名所(松川公園、磯部堤、城址公園)。約500本のソメイヨシノによる、延べ約4キロの桜並木が続く。
お花見シーズンには多くの人でにぎわうこの場所を「イナガキヤスト」さんが撮影したのは、2022年4月5日。つまり昨年のことだ。春らしい陽気の日だったという。
松川の先にあるビルの上から桜並木を撮影したいと考えたイナガキヤストさんは、ビルの管理者に掛け合い、屋上に上がらせてもらうことに。遊覧船が一往復する間だけ、管理人立会いの下での撮影を許されたという。
「タイミングよく遊覧船と同じ赤色の路面電車が走ってきて、更には信号待ちをしている車も赤色でした(笑)」(「イナガキヤスト」さん)
富山の本気を何度も目撃している「イナガキヤスト」さんも、思わず「凄い瞬間が撮れてしまった!」と興奮したそうだ。
ところで、2023年の富山は、例年よりも早く桜が満開となっているようだ。
富山市観光協会に確認すると、松川べりは3月29日にはほぼ満開となったという。気温も15度〜16度くらいまで上がってきているそうだ。「外国人観光客も数多く見かけます」と明るい声が返ってきた。ちなみに季節のおすすめの食を聞いてみると、ホタルイカ、シロエビだとのこと。
富山市の桜並木を実際に見たい人は、なるべく早めに出かける方がいいだろう。
ウェザーニュースによると、桜吹雪は今週末、4月2日になりそうである。