King Gnu常田大希がパリコレで着た「スモーキングジャケット」とは何か? 喫煙が生んだ流行ファッション
King Gnuの常田大希さんといえば、人気のミュージシャンであるだけでなく、ファッションアイコンでもある。
そんな彼は2023年、世界最大のファッションの祭典「パリ・コレクション」に参加した。
常田さんは2023年2月10日、自身のSNS上で仏ラグジュアリーブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアンバサダーに就任したことを発表。パリ・コレクション中の2月28日(現地時間)には、同ブランドの2023年冬ウィメンズショーを訪れていたようだ。
ジャケット、シースルーのブラウス、ゆったりしたパンツのすべてを黒で統一した常田さんの姿を『FASHIONSNAP』が撮影。そのうちの1枚が、SNS上で注目を集めた。常田さんがたばこをくわえている写真に、賛否両論が寄せられたのだ。
「この人、くわえタバコがかっこいいと思っているみたいだけど、世界のスタンダードからしたらダサい」
「どうと聞かれたらタバコが嫌いだから元が良くても個人的にはダサく見える」
「スモーキングジャケットなんだからタバコとセットであるのは普通の事だろ」
「スモーキングジャケットに煙草なんて粋なコンセプトじゃん?」
気になったのは「スモーキングジャケット」という単語だ。ファッションに疎い記者にとっては、初めて見る言葉だった。
そこで「日本国語大辞典(小学館、ジャパンナレッジ版)」を引いてみると、スモーキングジャケットは「室内でくつろいでタバコをすうときなどに着る、男子用の上着」と説明されている。たばこを吸う時にいちいち着替える人など見たことないが、そんな時代や文化があった(あるいは、ある)ということなのだろうか?
Jタウンネット記者はラグジュアリー領域に詳しい服飾史家・中野香織さんに尋ねることにした。