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懐かしのプッシュホンが巨大「親分」とツーショット 可愛すぎる共演に反響「エモい」「感動の親子対面」

藤本 仁

藤本 仁

2023.03.20 17:11
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「我が家の電話機の親分が千葉の柏公園にいると聞いたのでツーショット撮ってきました」

そんな呟きとともにツイッターに投稿された写真が注目を集めている。

我が家の電話機の「親分」って、一体どういうことか。こういうことだ。

かわいらしいツーショット(画像提供はたま@tama11304862さん)
かわいらしいツーショット(画像提供はたま@tama11304862さん)

明るい緑色の電話機が屋外に置かれている。そしてその奥には、同じく明るい緑色をした巨大な電話機のようなものが! 色も形もソックリで、確かに親分と子分......というか親子のようだ。

"子電話機"を"親電話機"に引き合わせたのは、ツイッターユーザーのたま(@tama11304862)さん。

2023年3月12日に投稿されたほのぼのツーショットに、ツイッター上はほっこり。

「これはかわいいw」
「エモい」
「感動の親子対面ですね!すばらしい」
「子供の頃黒電話しか知らなくて、どこかでプッシュ式や、青い電話機見たときに感動したのを思い出しました」

などのリプライが寄せられている。

2台はどんな経緯で「邂逅」したのだろう?  Jタウンネット記者は13日、投稿者のたまさんを取材した。

念願のツーショットを現実に

大きな電話機は、千葉県・柏公園にある遊具「プッシュホン型すべり台」。1981年、千葉県の加入電話150万台、公衆電話3万台突破を記念して、電電公社と柏電報電話局から寄贈されたものだ。

ベンチが受話器の形になっている(画像はたま@tama11304862さん提供)
ベンチが受話器の形になっている(画像はたま@tama11304862さん提供)

2020年12月、柏公園が紹介された新聞記事を読んだたまさんはこの滑り台を見て、「ウチの電話だ!」と嬉しくなり、見に行きたいと思った。しかし当時はコロナ禍の自粛ムードで行くことができなかったという。

そして、2023年3月5日。たまさんは柏公園を訪れ、念願だった対面を実現させた。

その時の感想を、たまさんはこう語っている。

「実際に見たときは、やはりデカくても可愛い!と思いました。
この感激を少しでも綺麗に分かりやすく記念に残したい一心で、電話機を置く場所を何通りも試しました」(たまさん)

「親分」と出会った「子分」は、23年前にダイヤル回線からプッシュ回線に切り替えた際に黒電話から交換してもらったもの。十数年前に飼い猫に受話器のコードをかみ切られてしまうという事故が起きてしまい、現役を引退した。しかし、その後も自宅に保管され続けていたという。

なお、たまさん宅では「子分」の引退後、同じ色・同じ形の電話機を購入し、現在でも使っているそうだ。

左:初代の電話機(電電公社マーク)、右:二代目に購入したもの(NTTのマーク)(画像はたま@tama11304862さん提供)
左:初代の電話機(電電公社マーク)、右:二代目に購入したもの(NTTのマーク)(画像はたま@tama11304862さん提供)

なぜそこまで、この薄緑色の電話機を愛しているのか。たまさんは、

「子供の頃、実家の電話が黒電話だった時に、近所の友達の家にまさにこれと同じ色のプッシュホンがあって、『お洒落だなー』と憧れた記憶があります。
それをいまだに引きずっていて、おしゃれな家には必ずこれが必要と思い込んでいる気がします」

と語る。

今では、家電などを買う時も、どうしてもこの電話機に近い色を選んでしまうとのことで、この明るいグリーンがたまさん宅の「テーマカラー」のようになっているそうだ。

こんなにも大事にされて、親分にも会わせてもらって......「子分」は世界で一番幸せ者のプッシュホンかもしれない。

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