「横断歩道を渡る視覚障害者の後ろを、ゆっくり歩く茶髪の男子学生たち。車の中から見ていた私には、彼らの『目的』が分かって...」(広島県・60代女性)
シリーズ読者投稿~目撃!親切な誰かさん~ 投稿者:Mさん(広島県・60代女性)
その日Mさんが目撃したのは、横断歩道で生まれた、ある「交流」だった。
赤信号で車を停めていたMさんは、信号待ちをしている歩行者の中に白杖を持った人がいることに気が付いて......。
<Mさんの体験談>
つい先日、私が車の運転をしていた時の事です。大きな道路で赤信号になったので車を停めました。
そこで何気なく信号待ちをしていた人達を見ると、白杖を持った方がいらっしゃいました。歩行者信号は青になり、当然皆さんは渡り始めましたが、その方は立ち止ったまま。
それを車の中から見て、「あれ? 気付いていないのかなあ」と思っていると......。
茶髪の男子学生たちが戻ってきて...
歩行者の中にいた2人組の茶髪の男子学生さんも、そのことに気付いたようです。彼らはすでに半分ほど横断歩道を渡っていましたが、駆け戻って白い杖の方に何か声をかけました。
青になった事を教えてあげたのでしょう。白杖の方は、横断歩道を渡り始めました。
「良かったぁ」と思って見ていますと、学生さん2人が、白杖の方の少し後ろを、見守るように、ゆっくりと渡っていきました。
きっと、手を引いてあげるとか、照れくさかったのだろうなぁと思います。
でも、決してその方を追い抜くことはしませんでした。途中で信号が変わっても助けてあげられるようにそうしていたのかもしれません。
ほんの数分の出来事でしたが、心が暖かくなりました。2人の学生さんに、ありがとうを言いたいと思います。
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