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福井の冬、実はめちゃくちゃホットじゃん! テントサウナからの雪ダイブ...激アツすぎる快感体験

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2023.03.03 12:00
提供元:福井県

2023年2月上旬のある日、Jタウンネット記者は福井県でとんでもない快感を味わっていた。

深く積もった雪の中に、寝そべっているのが記者である。たいして厚みもない服を着て、その冷たさを全身で味わっているのだ。

なぜ、そんなことをしたのか。これのどこが、キモチイイのか。

今回、Jタウンネットが皆さんにご提案するのは、雪深い北陸・福井だからこそ味わえる「最強のととのい方」である。


テント設営から楽しい

舞台は福井市西部の殿下(でんが)地区。JR福井駅から車で40分ほど走って到着する、日本海にほど近い、山の中だ。途中の道沿いには、1月下旬の大雪で積もった雪が、未だ解けずに残り続けていた。

なぜそんな場所に来たのか。それは、「サウナ」をやるためだ。雪の中の「テントサウナ」である。

「避暑地」や「避寒地」なんて言葉もあるが、夏は暑さを、冬は寒さを味わってナンボ。東京で冷たいビル風に吹かれる日々を送っていた記者は、逆に思った。

「さらに寒い、豪雪地である福井で、冬を思いっきり体感したい」

そして見つけたのが、殿下地区で活動する「こしのくに里山再生の会」が毎週土・日曜日に実施しているテントサウナ体験イベント。記者は即座に、代表理事の松平成史さんに「雪の中でテントサウナさせてください!」とお願いしたというわけだ。

こしのくに里山再生の会の松平裕子さん(左)と松平成史さん(右)
こしのくに里山再生の会の松平裕子さん(左)と松平成史さん(右)

「こしのくに里山再生の会」のテントサウナ体験では、サウナで使う薪も自分たちで割る。ただ、この日は設備が雪に埋没してしまっていたため、テント設営だけチャレンジさせてもらうことに。

テント設営中
テント設営中

テントサウナを作るのは初めてで不安だったが、成史さんと妻の裕子さんが手取り足取り丁寧にレクチャーしながら一緒にやってくれるので、経験がなくても心配はいらない。

一人で挑んだら苦痛でしかなかっただろうが、松平夫妻と雑談しながら、楽しんでいるうちに準備が終わってしまった。まだ火もつけていないのに、おふたりの温かさに触れて、心はすでにポカポカになっていた。


火を入れていよいよ本番

というわけで、次は体を温めよう。薪ストーブをテントの中に入れ、いよいよサウナ体験の始まりだ。

杉の葉とおが屑、薪を入れてバーナーで着火する
杉の葉とおが屑、薪を入れてバーナーで着火する

この日の福井市は最高気温3.8度、最低気温0.1度と極寒。準備のために長らく屋外に出ていた記者が、着火の瞬間をどれほど待ち望んでいたことか......。遠距離恋愛中の恋人との再会もかくやといった具合である。

テントの煙突から白い煙が出始めて、少しずつテントの中に熱が回り始める。松平さんにそろそろ入ってもいいと言われたので、記者はサウナ用の衣服に着替えて、中に入った。

結果、この顔である。

テント内の熱さが体に沁みて気持ちいい!
テント内の熱さが体に沁みて気持ちいい!

テントサウナの中の環境は、自分で調整する。薪を追加したり、サウナストーンの上に水をかけてロウリュをしたりすることで、自分の好みのサウナを作ることができるのだ。

とにかく熱が欲しくてたまらなかった記者は、薪を追加して、ロウリュもどんどんやってテント内と体をぐんぐん温めていく。次第に寒さという拘束から解放され、狭いテントの中なのに圧倒的な自由を感じられた。

テントサウナの内部はこんな感じ
テントサウナの内部はこんな感じ


雪に冷やしてもらって「ととのう」

さて、体がホットになっただけではサウナを味わい尽くしたとは言えない。ポカポカになったら今度はクールダウンして「ととのう」。それがサウナの醍醐味だ。

ただのサウナなら水風呂に入るところだが、今回はわざわざ、冬の福井までやってきたのだ。となれば――。

雪が俺を抱きしめる
雪が俺を抱きしめる

スノーダイブである!

記者、28歳。もう雪にはしゃぐ年ではない。寒いし、処理が面倒だ。最近はめっきり、雪に対して冷たい態度を取っていた。しかし、この時ばかりは違った。

白くやわらかい雪がサウナで熱くなった記者を思い切り抱きしめる。雪が、こんなにやさしい存在だったなんて知らなかった! 今まで辛くあたってごめんよ。お前のこと、ただ冷たいだけのヤツだと思ってたんだ......。

(※注:取材時はスノーダイブになったが、積雪がひどくない時は近くにある滝の傍にサウナテントを設営し、滝に打たれてクールダウンする。次はそちらも体験したい。)

「ととのう」を経験して脱皮した
「ととのう」を経験して脱皮した

地面に積もった雪だけでなく、キンキンに冷やされた外気を浴びるのも最高。サウナに入る前は寒すぎて憎らしいほどだったのに、今やすべてが愛おしい。

周りの何もかもが良き友人に感じられた時、記者は完全に、ととのった。目の前に広がる穏やかな福井の自然に目が歓喜し、聞こえてくる滝の音に耳も癒される。ストレスや将来への不安が一気にそぎ落とされ、自然と一体となった新しい自分を感じたのだ。


最高の「サ飯」を最高の環境で

記者の「白銀の福井テントサウナチャレンジ」も、いよいよ終盤。締めの作業に取り掛かる。

サウナには欠かさせない「サウナ飯」作りだ。

今回は、テントの中で調理できる「サ飯」を用意していった。福井のブランド米「いちほまれ」のパックご飯とレトルトの「おいしい若狭牛カレー」、そして福井の特産品である「花らっきょ」をJR福井駅西口の「福福館」で調達していたのだ。

福井市観光物産館「福福館」で購入した「サ飯」の元
福井市観光物産館「福福館」で購入した「サ飯」の元

ご飯とカレーをサウナの薪ストーブの上に置いた鍋で湯煎し、サウナ→スノーダイブ→外気浴を繰り返しながらじっくり待つと、ご飯もカレーもしっかり温まる。

福井づくしカレーの完成だ
福井づくしカレーの完成だ

たっぷりの汗を流した後に食べる「福井づくし」のカレーはもちろん格別に美味い! 程よいからさのルーに、噛めば噛むほど優しい甘みが口いっぱいに広がる「いちほまれ」、花らっきょうの絶妙な酸味が組み合わさって最高の快楽を最後にプレゼントしてくれる。

カレーを食べ終わって感じたのは、とんでもない清々しさ。来る前とは別人のように、身も心もスッキリしていた。

ただのサウナにはもう飽きたというあなた。新しい刺激が欲しいと考えている、そこのあなた。

その願いは、冬の福井で叶う。寒い季節だからこそ、あえて雪国に向かってみては?

こしのくに里山再生の会

〒910-3514 福井県福井市水谷町39−1
京福バス・茱崎線の水谷口停留所から歩いて2分ほど
詳細はhttps://koshinokuni.net/

<企画編集・Jタウンネット>

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