東京出てきて、無理しとらん? 故郷を離れて気張る「関西人」に嬉しい割引始まります
故郷を離れ頑張っている関西人に嬉しいサービスが、2023年2月21日から、東京・虎ノ門で始まる。
その名も「関西人割」。実施するのは虎ノ門のフードホール内「小虎小路」にある飲食店「大衆寿司 ネタとシャリ」「大衆酒場 フレンチマン 小虎小路店」の2店舗だ。
サービス内容は、グループに大阪・京都・奈良・和歌山・兵庫・滋賀の2府4県出身の「関西人」が含まれていれば10%(1人の場合)~30%(3人以上の場合)割引になるというもの。
割引を受けるには出身地がわかるもの(パスポートや免許証など)を提示するか、関西人なら誰でもわかるクイズ(「関西電気保安協会」や「ホテルニューアワジ」を声に出して読むなど)に正解するだけ。とにかく関西人であることさえ証明できればサービスを受けられるのだ。
リリースによると、耳慣れた関西弁を聞きながら、楽しくお酒や食事を楽しんでもらいたいという思いで企画されたサービスだが、実は利用客以外にもメリットがあるのだとか。
2月17日、Jタウンネット編集部の取材に答えた「関西人割実行委員会」の広報事務局・担当者はある狙いを話してくれた。
店員さんも寂しいのです...
「関西から東京に転勤になった社員が、関西ロスなんです」(広報事務局担当者)
今回の企画に参加する「大衆寿司 ネタとシャリ」を運営する「すぎうら」と、「大衆酒場 フレンチマン」の運営である「らくちん」は共に京都に本社がある。両社とも元々関西圏でしか店舗を出していなかったが、22年1月にそろって東京・虎ノ門に店舗を出店。その際、関西で採用したスタッフが東京に異動することになった。
関西で働く予定だったのに、東京へ転勤となってしまった。そのことで社員が「関西ロス」になっているという。「関西人割」には、そんな社員を励ます意味も込めて、京都にある2社の本社が共同で実行委員会を組織して実現した。
「関西の人が来てくれたらスタッフたちも嬉しい。働く上でのモチベーションアップにもつながると思います」
と広報事務局担当者。客だけではなく、スタッフにとっても嬉しいサービスなのだ。
目指すは「虎ノ門に関西弁が飛び交うリトル関西な酒場」。このサービスの開始を機に、虎ノ門が関西人の聖地になってしまうかも!?