「福岡県民以外は1ミリも面白くないバラエティ」が東京上陸 関東民にどう楽しめと?プロデューサーを直撃してみた
「アホみたいに地域に特化しまくった」
とにかく福岡のことをひたすら検証し続けるディープな番組で、地元では大ウケ。8日、Jタウンネット記者がFBSの編成局編成部の担当者にその人気ぶりを聞いてみると、「福岡くん。」の22年の年間平均世帯視聴率は12.0%、個人でも7.0%(ビデオリサーチ調べ・北部九州地区)と日曜昼の番組なのにゴールデンタイム並みの数字を残しているという。
「日によっては『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の数字を超えます」(編成局編成部の担当者)
それが、日本テレビで放送される。しかし......そんなもの、関東人はどう楽しめば良いのだろう。8日、記者は「福岡くん。」の演出・プロデューサーを務める羽田野雅裕さんに聞いた。
そもそも、「福岡くん。」は「ローカルではキー局のような豪華な番組作りはできないので、華やかさやスケール感での勝負ではなく、そのかわりアホみたいに地域に特化しまくった、完全福岡県民向けの番組を作ろう」という思いで作られた番組。福岡県民の、福岡県民による、福岡県民のためのバラエティというわけだ。
プロデューサーである羽田野さんの福岡県に対する愛は凄まじく、取材中も「福岡の路線バスがいかにすごいか」「福岡で『もち吉』がいかに愛されているのか」といった"地元トーク"が止まらない。
12日の放送も、そんな福岡LOVERが、とんでもない熱量の"地元愛"でもって作り上げたもの。北九州市のド派手な新成人の実態を調査したり、バス文化が発達している福岡で全長18メートルの連節バスを運行する運転士の技術に迫ったりしているそうだ。
未だに関東で放送されることが信じられず、番組の面白さが伝わるのか、不安も感じているらしいが、羽田野さんは番組の"見方"について、こう語った。
「オートソドックスでも何でも良いので『福岡に対するイメージ』を持った状態で見てもらえると、良い意味での"裏切り"を味わって頂けると思います」
「福岡くん。東京におジャマしますSP」は、お笑いコンビ「パラシュート部隊」の斉藤優さんとFBSの伊藤舞アナウンサーというレギュラーMCに加え、福岡出身のバカリズムさん、バイきんぐの小峠英二さんをゲストに迎えた強力な布陣で挑む。