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「産科で母乳育児を指導されたけど、なかなか出なくて疲れ切った私。中年の女医に相談すると『まったくね~...』」(福島県・40代女性)

福田 週人

福田 週人

2023.01.22 08:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Dさん(福島県・40代女性)

20年前、Dさんは出産したばかりの息子の育児に苦労していた。

医師からの指導で母乳による育児を行おうとしても、なかなかうまくいかず......。

「母乳育児」がうまくいかず...(画像はイメージ)
「母乳育児」がうまくいかず...(画像はイメージ)

<Dさんの体験談>

2003年1月9日、私は佐賀県の産婦人科で男の子を出産しました。夫の転勤先で馴染みのない土地、里帰りはせずに両家の母親に手伝いに来てもらっていました。

病院から指導があって、「母乳育児」を行おうとしたのですが、私の母乳の出が悪く、悩む日々が続きました。

「母乳母乳という先生が多いけど」

初めての子供だった事もあり、当時の私は母乳じゃなければならないと思い込んでしまって、心身ともに疲れ切っていました。

お腹が満たされずに泣いている我が子を見て、このままでは可哀想だと思い電話帳をめくり始めた私。産婦人科のページを見つけ、藁にもすがる気持ちで電話をかけました。

年配の看護師さんに事情を話すと、「連れていらっしゃい」と言われたので、私は急ぎタクシーでその病院へ。着いてみると、古い佇まいで昔ながらといった雰囲気の産婦人科医院でした。

産婦人科に行ってみると...(画像はイメージ)
産婦人科に行ってみると...(画像はイメージ)

診察室には、中年の女医さんがいらっしゃいました。私が話し終えると、その先生はこう言ったのです。

「まったくね~。母乳母乳という先生が多いけど、それを言ってるのは母乳が出ない男の先生よ。私だってミルクで育ったんだから。すぐミルクあげなさい」

それを聞いて、私は途端に気持ちが楽になりました。、必死に涙を堪えたのを覚えています。

「こうしなければいけない」に縛られないで

知らない土地で、当てずっぽうにたどり着いた病院で救われた私は、家に帰るとすぐに息子にミルクを与えました。

もう産婦人科の名前も思い出せませんが、あの時は本当にありがとうございました。あれから20年経ち、息子は先日めでたく成人式を迎えることが出来ました。

今、子育て中のお母さんたちにも、「こうしなければいけない」に縛られないでほしいと伝えたいです。気持ちも体も楽にならないと、子育てを楽しむ事は出来ませんから。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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