「町工場の駐車場に勝手に入り、自販機を使った小5の私。その場でココアを飲んでたら、中から出てきたおじさんが...」(兵庫県・40代女性)
「半分こしてるのか」
しかし、その駐車場は町工場のもの。人の土地に無断で入ることが後ろめたく、1人きりで行くのが怖かったので、私は弟を道連れしました。
そして、ドキドキしながら熱々のココアを購入。お小遣いがなくて1杯だけしか買えなかったそれを弟と交互に飲んでいました。すると、工場の中からおじさんが出てきたのです。

私は「勝手に駐車場に入って自動販売機を使ったことを怒られる!」と思いました。
ところが、そのおじさんは1杯のココアを分け合っている私たち姉弟に向かって
「半分こしてるのか。おじさんが買ったろ」
と、ココアをもう1杯ご馳走してくれたのです。
とてもとても嬉しかったのですが、子供たちだけで自動販売機を使ったこと、勝手に町工場の駐車場に入ったこと、知らないおじさんに奢ってもらったこと、など全てを後ろめたく感じて、親には話せませんでした。
きっときちんとお礼も言えないままだったと思います。あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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