【理解不能】「たい焼きの皮」を原料にしたビールが爆誕していた
「たい焼きがビールになった」――Jタウンネット記者は、そんな情報を耳にした。
まったく意味が分からなかったが、たい焼きを、ビールの原料に使用しているという。詳細を聞いても、依然として理解不能だ。むしろ謎が深まった。
そんな不思議な液体、この身で体験してみるほかない。というわけで2022年11月30日、記者はニュウマン横浜の6階にある店「800°DEGREES CRAFT BREW STAND」を訪れた。
この場所で、問題のたい焼きビール「TAIYAKI REVOLUTION」は提供されている。
早速注文すると、小さなたい焼きと共に赤みがかった琥珀色のビールが登場した。
飲んでみると、口いっぱいにたい焼きの風味が広がる――というわけではない。さすがにね。
でも、苦味というよりは香ばしさを感じるビールで、とても美味しい。何口か飲んでいると後味にふっとあずきの気配を感じるような気が、するかもしれない。
たい焼きの「焼き損じ」や小豆を使用
そもそも「たい焼きをビールにした」とはどういうことなのか。その製造工程をご覧いただこう。
これは、麦芽と一緒に泳ぐたい焼きたちの姿だ。大量のたい焼きの皮は、横浜発の老舗たい焼きチェーン「横浜くりこ庵」で出た焼き損じや端材で、仕込みの段階で煮沸窯に投入されるという。ちなみに、たい焼きの時はあんこになる小豆は、ビールでは焙煎して使われている。そして出来上がったビールは、たい焼きの「餡」をイメージし、赤みがかった色合いに仕上げているのだとか。
――そうして完成した「TAIYAKI REVOLUTION」は、確かに美味しかった。しかし、何故たい焼きをビールにしようと思ったのはまだわからない。
そこで記者は、「800°DEGREES CRAFT BREW STAND」を運営するSTABLES(東京都港区)を取材。営業担当者は、このビールは横浜市の「地産地消月間」に設定されている11月に合わせて作りだされたものだと説明する。
「『地元の企業・ブランドが連携して何か面白い取り組みや企画ができないか?』というところから、横浜赤レンガ倉庫の袂でクラフトビールを醸造する『REVO BREWING』と、老若男女幅広い層から愛される地元のたい焼きブランド『横浜くりこ庵』、そして当社が運営する、『もっと地元が好きになる』をコンセプトに神奈川の愛されるヒト・モノ・コトが集まる『2416MARKET』がコラボレーションし、このビールが誕生しました」(営業部担当者)
タイヤキレボリューションの名に相応しい
ちなみに「TAIYAKI REVOLUTION」には、たい焼きとのマリアージュも楽しんでほしいとのことで「横浜くりこ庵」のプチたい焼き(小倉)も添えられている。
そこでプチたい焼きとあわせて「TAIYAKI REVOLUTION」を飲んでみると......衝撃を受けた。
このビール、たい焼きに、合う!
くりこ庵のフワフワモチモチでほんのり甘い生地とあずきに、ビールがとてつもなくマッチ。一緒に味わうことで、それぞれの風味がいっそう強まるという相乗効果を発揮していた。これはまさに革命、タイヤキレボリューションの名に相応しい味わいだ。
そんな「TAIYAKI REVOLUTION」は缶ビールとしても販売される。12月3日14時から「REVO BREWING」公式ネットショップで先行予約販売が始まるほか(15日より順次発送予定)、「2416MARKET」をはじめ、神奈川県内の店舗(記事末尾参照)でも近日販売を予定している。
「たい焼き×ビール」の奇跡の出会いを体験してみたい人は、お見逃しなく。横浜くりこ庵のたい焼きと一緒に食べるのがオススメだ。
【「TAIYAKI REVOLUTION」販売予定店舗(順不同)】
「2416MARKET」「ほまれや酒舗」、「お酒の横濱屋 蒔田店」、「酒のあさの」、「三河屋かみや」、「横濱鈴木屋酒店」、「酒の島崎」、「セブンイレブン宮川町3丁目店」、「セブンイレブン本牧原店」、「セブンイレブン横浜ハンマーヘッド店」(横浜市)、「たけくま酒店」(川崎市)、「スーパーイヌヰ(茅ヶ崎市)、「BILLY'S BEER STORE」(相模原市)