岐阜の奥地に「ピラミッド」が存在した!? 謎の建造物の正体とは...
「まさかピラミッドがあるとは...」
あーるさんは、あまり知られてない場所の魅力を伝えたいという思いから、マイナーなスポットを撮影することが多いという。話題の写真は2020年10月10日、岐阜県高山市にある県登録博物館「光ミュージアム」を訪れた際に撮影したもの。飛騨高山観光公式サイトによると、マヤ・インカ文明をはじめ様々な地域・時代をテーマに展示を行う同館は、建物もマヤ文明をモチーフにした作りになっている。
この場所を訪れたあーるさんは、ミュージアムの入口を進んだ先で予想外の光景を目の当たりにした。
「外観から不思議な場所だったので、『なんかあるだろうな』とは思っていたのですが、まさかピラミッドがあるとは思わずびっくりしました。」
あーるさんが目撃したのは光ミュージアムの「中庭ピラミッド」。
文字通り館の中庭にある構造物で、同館公式サイトによると、世界遺産に登録されているエル・タヒン遺跡(メキシコ)の「壁龕(へきがん)のピラミッド」をモチーフにしている。
同館の学芸員を取材したところ、サイズ感もほぼ原寸大。ピラミッドの中は地下2階の多目的ホール(ピラミッドホール)の吹き抜け部分となっているという。
さて、本題である。なぜ岐阜にマヤ文明のピラミッドを再現したのか。同館の学芸員はこう語った。
「ミュージアムのコンセプトは"地球は元一つ、世界は元一つ、人類は元一つ、万教の元又一つ"です」
「太古の昔にモンゴロイドはベーリング海峡を渡ってアメリカに進出し定住したと言われており、日本人とマヤ人はどちらもモンゴロイドです。マヤ建築をモチーフとしているのは、"人類は元一つ"という(同館の)コンセプトから言っても大変深い間柄にあるためです」
なお、コンセプトとされているのは、高山市に本部を置く宗教団体「崇教眞光」の基本理念であり、ミュージアムは同団体の聖地のひとつとして公式ウェブサイト上で紹介されている。