優先するのは「情緒」か「現実」か? 「地方の実家をどうすべきか」悩む女性に、自己防衛おじさんが提示する選択肢
職場の人間関係や恋愛相談、身体のコンプレックスから性の悩みまで――。
読者から寄せられた多種多様な悩みを、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、真摯かつユーモラスに回答していく。
今回お悩みを相談するのは、会社員のFさん(北海道・40代女性)
両親が他界したことで、彼女の実家は空き家に。維持費もかかるので解体したいところだが、思い出も詰まっているためなかなか踏み切れずにいるという。
読者のお悩み
昨年父親を亡くし、既に母は他界しているため、両親とも亡くしたことになりました。
これにより実家が空き家になってしまい、どうするべきか悩んでいます。
できればそのまま、年に数回帰省した際の宿泊先として利用したいのですが、いつでも利用できるようにしておく為には電気、ガス、水道等は維持し続けなければならず、積雪地域のため冬場の雪による被害も心配で、それらの維持コストを考えるとなかなか難しそうです。
とはいえ人口減少で若い人がどんどん出て行ってしまう地方の町では、売ることも叶いません。
しかし、高校時代までを過ごした家ですので、思い出がたくさん詰まっています。解体するのが現実的だと思いはするものの、それでは思い出が無くなってしまうようでなかなか踏み切れずにいます。どうすれば気持ちに整理を付けられるでしょうか。 Fさん(北海道・40代女性)
自己防衛おじさんはNさんに、どんなアドバイスを送るのだろうか。
冷静に自己分析して「自己防衛」を
あなたの悩みは「現実的に考えると解体が最善だと分かってはいるが、情緒的には解体せずに残しておきたい」というものですね。
まだ残っている実家のことを考えると過去を回想して思い出に浸り、そのままにしておきたいという気持ちが生まれる。そして同時に維持管理の問題も発生してしまい、それが悩みの種になる。
それならばまず「そのままにしておきたい」という気持ちか、「実家を残しておくことで発生する問題を排除する」という現実的な行動か、どちらかを選んで、その選択をご自身に納得させるために気持ちを整理していくのが良いかもしれません。
もちろん地方の過疎地だと売却はおろか、物納すらままならないのは全国的な問題ではありますが、煮え切らないままいつまでも塩漬けにしておくのは、根本的な解決を先送りする事になり、あまりお勧めできません。
選択肢は2つです。1つは「思い出を大切にすると覚悟を決め、実家を維持する」。その結果、家にまつわる煩わしい事がどれだけあったとしても「自分が選んだこと」と割り切って向き合っていく。
もう1つは「実家を手放す」。解体を進めていくために、ご実家での思い出は記憶のなかに大切にしまっておくと決めて、行動するのです。
どちらを選ぶにしても決断は早い方が良いはず。情緒を優先するか、現実を優先するのか。
勇気のいる決断にはなりますが、「自分がどちらを大切にしたいのか」を冷静に自己分析して自己防衛。あなたの選択をご両親は向こうの世界から後押ししてくれるはずです。
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