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会社の駐車場に停めてた車に「不審な書き置き」 迷惑かけてないのに何故?恐る恐る確認すると...「優しい世界」が待っていた

松葉 純一

松葉 純一

2022.11.09 18:22
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会社の駐車場にある社員の車に「不審な書き置き」が残されていた――2022年11月2日、そんなつぶやきがツイッター上に投稿され、注目を集めた。

添えられていたのは、こんな写真だ。

画像提供:パンクチュアル
画像提供:パンクチュアル

水色の車のフロントガラスとワイパーの間に、小さな白い紙が挟まっている。そこには何やら、黒い字で数行に渡る文章が書かれているようだ。

この画像は、オンラインショップ「高知かわうそ市場」の公式ツイッターアカウントが投稿したもの。同アカウントのつぶやきによると「ちゃんと会社の駐車場に停めていますし、改造車でもないので周りに迷惑をかけた覚えもありません」。

誰かに何かを注意されたり、クレームを受けたりするような心当たりは、全くなかったらしい。

そこで、恐る恐る「書き置き」の内容を確認してみると......。

「今のままだとカーブで...」

そこに書かれていたのは、こんなメッセージだった。

「隣の花屋です.
気付いたことがあって
車の右後ろのタイヤのホイールカバーですが、はずれかかってます
今のままだとカーブとかではずれる」

なんと優しい忠告だろう!

画像提供:パンクチュアル
画像提供:パンクチュアル

Jタウンネット記者が8日、「高知かわうそ市場」を運営するパンクチュアル(高知県須崎市)を取材したところ、「書き置き」が発見されたのは社員が退社する17時30分ごろだったという。

「最初は車の持ち主とは違う女性社員が見つけ、『なんか書き置きされているよ』と知らせてくれ、社内がざわつきました。とくに迷惑をかけた覚えもなかったので、イタズラかと思って見に行ったのですが、まさかのやさしいコメントでとても心が温まりました」
「書き置きがあることを教えられ見に行った車の持ち主社員は、ちょっと恥ずかしそうに苦笑いしていました」(パンクチュアル・広報担当者)

書き置きを書いてくれたのは、会社の斜め向かい(駐車場の横)にあるお花屋さんの店主さんだったようだ。

「言うか迷ったけど、言っとかないと危ないと思ってー」

「近所なので、会ったら挨拶する程度の仲でしかないので、こんな忠告をしていただけるとは思ってもいませんでした」と広報担当者。

もちろん、車の持ち主である社員は、すぐにお礼を言いに行った。

すると店主さんは、こう答えたそうだ。

「言うか迷ったけど、言っとかないと危ないと思ってー」

何かとギスギスしがちなご時世で、本当に貴重な心遣いと言えるだろう。

「高知かわうそ市場」のこの投稿は、9日時点で2000以上のいいねを集めるほか、

「本当にありがとうですね! お隣のお花屋さん」
「すてきなお隣りさんをお持ちですね」
「世の中、まだまだ捨てたもんじゃないね」

といった声が寄せられている。ツイッターでの反響について、パンクチュアルの広報担当者はこうコメントした。

「何気ない日常の出来事のつもりで投稿をしたので、ここまで反響をいただけたことにとても驚いております。特に、『優しい人がいるんですね」やこんな人がいるから世の中捨てたものじゃない』といったコメントをいただき、世知辛いこの世の中にほんの少しでも希望を持つきっかけになれたらとても嬉しいです」
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