憧れの「猫によるハラスメント」を味わえます 猫好きの、猫好きによる、「猫のためのコワーキングスペース」爆誕
ネットに接続した人、ほとんどいない
「猫カフェでなく、コワーキングスペースにした理由はいくつかありますが、ベースにあるのは、人のための施設ではなく、猫のための施設にしたいという考えです」
「coworking space necohara」設立の目的について、投稿者「農業姉妹」さんはそう語る。
necoharaにいる猫たちはすべて保護猫で、これから里親を探す段階にあるという。そのため人と触れ合い人に慣れる必要があるが、「触れ合いが原因で人を嫌いになること」は避けたい。猫たちは大声を出す人や乱雑な動きを嫌う傾向があるため、「コワーキングスペース」という建付けにすることで、そのような行動が起こりにくくすることを狙っている。
また、「ネコハラを体験できる」というコンセプトも、猫たちのために設定された。
「『ネコハラ』を好む人たちは、基本的に猫好きの中でも特異なくらいの猫好きで、『人は猫様の下僕である』と言う人もいるくらい猫を尊重してくれます。そんなお客様に来ていただくことで、猫たちも嫌な思いをすることなく人と触れ合うことができると考えました」(「農業姉妹 」さん)
「猫カフェ」でなく、「コワーキングスペース」にした理由、お分かりいただけただろうか。
necoharaは、今年の10月11日にオープンしたばかりだ。基本的に1日に1~2組ずつの客を受け入れているという。
「猫のための施設」にするため、内装は全体的に暗めのトーンで、猫も人も落ち着けるスタイルにした。
「一応、コワーキングスペースとして最低限機能できるようにフリーWi-Fiを設置しているのですが、パソコンを持ち込んだお客様も、猫が寄ってきたら猫を撫でることに終始してしまい、ネットに接続した人はまだほとんど見ていません」(「農業姉妹」さん)
照明も暗めにしているので、夜は作業しづらいかと思ったそうだが「今のところみなさん座ってゆっくりされているだけなので支障は無いようです」とのこと。ワークに活用されている形跡は今のところ見られないそうだ。
PCなどでの作業だけでなく打ち合わせに使えるようなソファ席も用意した。しかしそれも「既に猫たちの爪とぎによってぼろぼろです。これもネコハラならではと思っていただけたら...」。
ネコハラを体験したい人たちにとって、魅力的な設備であることは間違いない。