縄文時代に「人型ロボット」が存在した? 「豆腐のパック」使って作った人形がガチの「遺物」にしか見えない
我々の知らない文明が、古代の日本に存在した――!?
そんな妄想がふくらむ「人形」が、ツイッター上で話題になっている。
黒い背景の中で照らされているのは、至る所に溝が掘られた一体の茶色い人形だ。
さながら縄文土器のような雰囲気を放っているが、実は古代遺跡などから出土したものという訳ではない。
この写真は、京都在住の造形作家・安居智博さんが2022年10月28日、自身のツイッターアカウント(@kami_robo_yasui)に投稿したもの。添えられていた呟きは、次の通りだ。
「スーパーで買ってきた豆腐の容器に粘土を押しつけて作った陶芸作品です」
発想のきっかけは冷奴
縄文時代の香りを感じるあの人形は、「豆腐のパック」を使って作られたものなのだ。その証拠に、頭の部分にはお馴染みの「プラ」と書かれたロゴマークがある。
一体、どういった発想のもとに生み出された作品なのだろうか。Jタウンネット記者は31日、安居さんに話を聞いた。
安居さんが話題の作品を作ったのは22年の夏。冷奴を食べているときに、豆腐の表面に容器の凹凸の跡が残っているのを見てひらめいたという。
投稿写真にもあるように、豆腐の容器に粘土を押し付けることで模様をうつしとり、それらを組み合わせて人型にしていった。
「窯で焼いて最終的に『陶器』にするためには、造形的にクリアしなければならない問題もいろいろあったので、途中はかなり苦労しました」(安居さん)
安居さんの投稿には、ツイッター上でこんな声が寄せられている。
「超古代文明兵器感!」
「発想がすごいなあ。博物館にあっても違和感ないよね」
「こんなんその辺から出土したら絶対勘違いするやつやん...古代の人のセンスすげーってなるやつやん...」
遠い未来に生きる人々が安居さんの作品を見つけ、「昔の人類はこんなものを作っていたのか」と思いを馳せる......なんてことがあるかもしれない。