レギュラー380円!? 大阪「堺筋本町給油所」の値上げがエグいと思ったら→楽しそうすぎる居酒屋でした
「堺筋本町給油所」という名前の場所が、ツイッター上で注目を集めている。
まずはその場所の外観を撮影した写真をご覧いただこう。
堺筋本町給油所と書かれた看板の下に、「レギュラー」「ハイオク」「軽油」と分けられた料金表が見える。ガソリンスタンドで見るやつだ。でも、「380円」「420円」「380円」って、高すぎでは......。
そう思い看板をよく見ると、アレ、何かおかしい。「クリアアサヒ」とか「スーパードライ」「チューハイ」なんて文字も。これは一体、何だ?
2022年10月22日、ツイッターユーザーの「河内飛鳥」(@KawachiAsukanew)さんはこの写真に、こんなつぶやきを添えている。
「ガソスタのノズルでチューハイ入れるの楽しかった」
「セルフ給油」が楽しい給油所
投稿者「河内飛鳥」さんによると、「堺筋本町給油所」は大阪市中央区・堺筋本町の駅前にある「ガソリンスタンド居酒屋」だという。
22日の18時頃、中・高時代の部活のOBが集まる飲み会のため、同店を訪れたそう。
「コンセプトが面白いからと軽い気持ちで予約したのですが、雰囲気も良かったですし、ピザ等のフードも美味しくて結果的に正解でした」
店の前の看板だけでなく、店内にもガソリンスタンド要素が。
給油機のようなサーバーがあり、そこからお酒を「セルフ給油」できるようになっているのだ!
「肝心の給油機風のサーバーは物珍しがって使う人もちらほらいたものの、ほとんどのお客さんは店員さんに直接注文していたような......?」(「河内飛鳥」さん)
とはいえ、この店に入ったら1度は自分で給油したくなるだろう、遊び心溢れる設備である。
このサーバーは一体、どういうものなのだろう? Jタウンネット記者は、ガソリンスタンド居酒屋「堺筋本町給油所 一号店」に電話し、店長に話を聞いた。
機材も特注し、ガソリンスタンド形式に
「この店をオープンしたのは、もう9年以上も前のことになります。お酒を飲みに行こうというのを、『ガソリン入れに行こうか』というじゃないですか。それで、ガソリンスタンド形式の店にしたいと思ったわけです。機材も特注ですから、ウンビャク万円かかりました。設備投資かかりすぎですかね(笑)」(店長)
提供するガソリンは、レギュラー(クリアアサヒ)、ハイオク(スーパードライ生)、軽油(チューハイ)など。他にスーパーハイオク(エクストラコールド)、重油(アサヒ黒生)もあり、たまには重油をいただきたい、という向きにも対応している。
諸物価値上がりの影響で、10月下旬、値段の表示を変えたばかりだという(話題の写真は旧表示)。今後も、「レギュラー、今日はいくらかな?」と、チェックした方が良さそうだ。
河内飛鳥さんが投稿したツイートには、63000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(24日現在)。ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「給油してェ こういうノリ嫌いじゃない」
「待って、まじで行きたいw」
「私の為のガソリンスタンドが・・・あった~~」
「めちゃめちゃいいですね」
「まさに元気になれそうなガソリン」
「まさに『燃料』!」
「満タンでお願いします」
「『ちょっとガソリン入れてくる!』って言うオヤジギャグがマジになるww」
ガソリン好き? いやアルコール好きな、ツイッターユーザーによる称賛の声であふれているようだ。
なお、同店のメインの料理はピザ。大阪の働き者のビジネスマンが、仕事終わりに「ガソリン入れに行こうか」と立ち寄るのに、ふさわしい場所と言える。
たとえ仕事の電話がかかってきても、「いまガソリン入れに行ってます」と言えばいいかもしれない。けっしてウソではない。
ただし、職場に戻るにはちょっと時間がかかるかもしれないが......。