棒と石斧で作った「竪穴住居」で過ごすサラリーマン2人組って...何? 謎すぎる「週末縄文人」にその生態を聞いた
初めての火おこしは、成功まで3か月...
週末縄文人さんの答えは、意外なものだった。
「住み心地は快適です!気温は外よりも涼しく、中は薄明かりで心地よいです」
ただし、湿度は外よりも少し高いそうだ。
より快適に過ごすために行っているのは、住居の中で火を焚くこと。一見暑そうに思えるが、湿度が下がるので体感としては涼しく感じられるとのこと。煙には防虫・防カビ効果もあるため、定期的に焚き火をしているそうだ。
エアコンなど現代の利器に頼らず、かといってひたすら我慢するわけでもない。スマートな知恵があれば、竪穴住居で快適な暮らしを営むことも可能なのかもしれない。
最後に、週末縄文人さんは、「平日は会社員として働き、週末に縄文時代のような暮らしをする」という生活スタイルの魅力を教えてくれた。
週末の縄文生活では、平日とはまったく違う、ゆったりした時間の流れに浸れるのだという。
「山では、まったく違う目線で世界が見られます。たとえば、平日に住んでいる家ではコンロを押せば一瞬で火がつきますが、山ではきり揉み式の火おこしで1分弱かかります。最初の火に関しては、つくまでに3か月もかかりました。しかし、そのときの火は説明できないほど美しく、神聖さすら感じました」(週末縄文人さん)
現代の暮らしの中では当たり前に思えるようなことでも、縄文スタイルの暮らしの中では有り難さを感じられるのだそう。
「シンプルに縄文生活は楽しい」と、語ってくれた週末縄文人さん。彼らのYouTubeチャンネルでは、実際に竪穴住居を建てたり土器を作ったり、川で捕まえた巨大ザリガニを焚き火で焼いたり......と、より臨場感あふれる縄文ライフを観ることができる。
現代社会の喧騒を離れ、先祖たちの暮らしに思いを馳せながら週末を過ごす......ちょっとやってみたくなってきた。
#多分私しかやってない
— 週末縄文人 (@wkend_jomonjin) August 23, 2022
現代の道具を使わずに竪穴住居を作り、週末そこで暮らしてる。穴はとがった棒で堀り、木は3日かけて作った石斧で切った。ちなみにサラリーマンである。 pic.twitter.com/bQ9wMHX0P0