「スーパーの入り口で、息子と娘の大ケンカが勃発。宥められずにいると、買い物客のおばあさんが『ねえ...』」(滋賀県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(滋賀県・30代女性)
Fさんはその日、5歳の息子と3歳の娘を自転車に乗せてスーパーに行った。
そして買い物を始めようとしたところで、2人がケンカを始めてしまい......。
<Fさんの体験談>
春休みに5歳の息子と3歳の娘を自転車に乗せて、スーパーに行った時の話です。
普段は息子が幼稚園に通っている間に娘と買い物に行くのですが、この日は二人とも一緒。何も起こらないよう、買い物に行く前に「店では走らないんだよ、けんかしないでね」と子供たちに話して家を出たのですが、そう上手くはいきませんでした。
兄妹のけんかが勃発
自転車から降りてカートを取り、このご時世なので手の消毒も済ませた私たち。さあ入店という時に、恐れていたことが起こりました。
自転車で来ていたためたくさんの買い物はできず、かごは一つで済むことを理解していた子供たちは、自分が取ったかごをカートに乗せようとけんかを始めてしまったんです。
妹が取ったかごを乗せるとお兄ちゃんが騒ぎ、お兄ちゃんがそのかごを取りあげ自分のかごを乗せると、今度は娘が騒ぎだします。
2人のケンカはとまらず、「店の入り口なのにどうしよう」と私もパニック。あと一歩で「いい加減にしなさい」と怒ってしまいそうになったところに、60~70代くらいの女性が買い物のためにやってきました。
そして、子供たちに声をかけたのです。
「ねえ、どちらか私にかごをくれないかな?」
かごを持っていた子供たちは...
女性の言葉に、娘は「いや~」と聞きませんでしたが、息子はかごを手渡しました。
すると「ありがとう」と言ってもらえて、息子はそれが嬉しかったのか、大人しくしてくれるように。
その方はさっと歩いて行かれましたが、彼女のたった一言に私は救われました。
本当にありがたかったひと時です。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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