もう出来ないと思ってた! 寝台特急「サンライズ瀬戸」で今や貴重な「吸いながら鉄道旅」を体験
2022.09.13 17:00
2020年4月1日から全面施行された改正健康増進法により、鉄道は原則屋内禁煙となった。
その頃にはすでに座席に座ってたばこが吸える「喫煙車両」の存在はレアなものになっていたものの、完全になくなってしまう、というのは愛煙家の記者にとってはさみしい出来事だった。
記者は、喫煙車両のある700系のこだまに乗ったことがある。2017年10月、故・萩原健一さんのコンサートを見るために埼玉から大阪に向かっていたのだ。窓際の席に座り、ゆっくりとたばこの煙を体に取り込みながら眺めた車窓からの景色は決して忘れない。
あの旅を再びやろうと思っても、もう叶わない。景色とたばこを同時にゆったり楽しむ鉄道旅はもう、自分の記憶の中にしかないのだ。
――そう思っていた記者の耳に、思いがけない情報が入ってきた。
「サンライズ瀬戸・出雲に、たばこを吸える車両があるよ」