「お昼に入った飲食店で、5か月の息子が激しくギャン泣き。周りを気遣って退店しようとしたけれど...」(兵庫県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(兵庫県・40代女性)
その日、Tさんは3歳の娘と生後5か月の息子を連れて、ショッピングモールに向かった。
道中でトラブルが発生し、到着したのは予定の2時間後。遅めのランチのために飲食店に入ったのだが、Tさんが食べるまもなく息子が泣き始め......。

<Tさんの体験談>
関西から夫の転勤で千葉県へ引っ越してまもない頃のことです。その日は夫が不在で、3歳の娘と生後5か月の息子を連れて、車で1時間ほどのショッピングモールへ向かっていました。
予定ではお昼時に到着してそのまま娘の好きなものを食べようと思っていたのですが、目的地まで残り数キロのところでまさかのパンク。初めてJAFを呼びました。
その後JAFにパンクを直してもらって運転を再開したのですが、モールに到着したのは予定より2時間ほど後のことでした。
昼食に入ったうどん屋で、息子が泣き止まず...
ぐずらずに待っていてくれた娘のリクエストで、そこのうどん屋さんで遅めのランチを取ることに。
しかし、さあ食べようとしたその瞬間、普段ほとんどぐずらない息子がギャン泣き。
お昼時の時間を過ぎていたのでお客さんはまばらでしたが、息子の泣き声がさすがに大きく、私は全く食事に手を付けられませんでしたが、娘が食べ終えたタイミングでお会計して店を出ることにしました。

そこへ、別のテーブルにいたご家族連れのお母さんが、声をかけてきました。
「よければ抱っこしていてもいいですか?お母さん食べてないですよね?」
そのテーブルにはお母さんと、笑顔で会釈してくれたお父さん、息子さんお二人の4人が座っていて、ギャン泣きする息子をご家族皆さんであやしていただきました。
「久しぶりに赤ちゃん抱っこできました」
その後、私が急いで食事を終えてお礼を伝えると、「いいえ。こちらこそ久しぶりに赤ちゃん抱っこできました」と笑顔でお店を出ていかれました。

引っ越したばかりで友人もいなかった私は、見ず知らずの方のやさしさに感激してしまい、そのままトイレに行って泣いてしまいました。
抱っこしていただいた息子は、今では大学を受験する年齢です。
あの時は本当にありがとうございました。
(2022年9月7日編集部追記:記事初出時、見出しに誤りがありましたので修正しました。誤:5歳の息子 正:5か月の息子
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