まさか実在していたとは...!? 今にも羽ばたいていきそうな「グリフォン」がこの世に生み出される
まるでファンタジー映画から飛び出して来たかのような「獣」の写真が、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、石川県在住のツイッターユーザー・らみ(@rami_taso)さんが2022年8月13日に投稿した写真。
クチバシのある顔や翼や鋭いツメなど前半身はタカのようだが、後ろ半身にはがっしりした足と長い尻尾があって、大型のネコ科動物のよう。これはもしや、ファンタジー作品に登場する生物「グリフォン」では!?
らみさんは投稿に続ける形で、この獣のことを以下のように説明している。
「ヒカタグリフォンと呼ばれる種。
鷹斑模様の美しい翼で滑らかに羽ばたく。狩りが非常に得意で数km先の獲物をいとも容易く見つけることのできる目を持つ。
食べ物を持っているところを発見されれば瞬く間に奪われてしまうので縄張り内では警戒を怠らない事。」
まさか、実在しているのだろうか......! 爛々と輝く目といい、フサフサな体毛といい、羽や尻尾の躍動感といい、今にも本当に動き出しそうな獣の姿に思わずそんな感想を抱きそうになるが、実はこれ、非常に精巧に作られたオブジェ。
らみさんの投稿した「グリフォン」に対し、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「カッコイイ! 幻獣好きにはたまらない作品です!」
「可愛いお顔と猛禽らしい足のギャップが好きです」
「本当に生きてるみたいですごい!」
Jタウンネット記者は16日、「グリフォン」についてらみさんに詳しい話を聞いた。
100枚近い羽を一枚一枚手作業で
らみさんは昔から動物やモンスター、空想の生き物が好きで、よくイラストを描いていたという。そして、それらを実際に具現化してみたいという思いから、2017年から立体作品も作るようになった。
「材料にはレジンやフェイクファーなどを使っています。また、翼部分は本物の白い羽を染めて作りました。制作手順は上手くまとめられないので割愛させていただきますが、今作は他の作品と並行して4月頃から制作を始めて、途中で一部作り直したりしつつ、8月に完成しました」(らみさん)
らみさんが特にこだわっているのは「翼」。羽の図鑑をじっくり見ながら一枚一枚形を整えて色をのせるという作業を100枚近くの羽に施したそうで、「結構大変でしたがそのおかげでリアルな羽に仕上がりました」。
ちなみにこの「グリフォン」、体・手足・尾に骨組みとしてワイヤーが入っているので、手足や尾を曲げ伸ばししたり首を傾けたりと、簡単なポージングも可能だそうだ。
作品がツイッター上で反響を集めていることについて、らみさんは
「沢山の人に見ていただき、あたたかい感想までいただけて本当に嬉しいですし、苦労して作った甲斐がありました。これからも驕らず、がむしゃらに精進していきたいと思います」
とコメントしている。次はどんな生き物が生み出されるのか、今から楽しみだ。