お風呂が一瞬で「血の海」に...! B級パニック映画気分を体感できる「サメボム」が怖すぎる
自宅でパニック映画の気分が味わえる――そんな斬新すぎる「バスボム」がツイッターで注目を集めている。
その名も、「B級パニック入浴剤『サメボム』」。湯船に入れると、まさに「サメ映画」な光景が広がるという。
おうちの湯船が、血の海に......。いや、本物の血ではなく「バスボム」の効果なのだが、それでもかなり衝撃的な光景だ。
この画像は、2022年8月1日、深海魚専門アパレルブランド「lavca.m」の公式ツイッターが
「マリンワールド海の中道さんから【B級パニック入浴剤 サメボム】が届いたので早速使ってみました!
泡と一緒に鮮やかな赤色が広がって行く様子は思っていた以上のB級パニック具合でまさに今サメに襲われているかのような感覚に...!!」
と呟きながら投稿した画像の内の1枚。
この投稿に対し、ツイッター上では5万8000件を超える「いいね」(4日昼時点)のほか、
「なにこれ最高じゃん」
「超欲しい」
「プレゼントに良いなあ」
「発想力が凄い!!」
といった反応が寄せられるなど、大きな話題となっている。
「サメがそこにいるかのような感覚になり...」
Jタウンネット記者は2日、投稿者である深海魚専門アパレルブランド「lavca.m」代表の田原舞さんを取材した。
田原さんはこのバスボムを、福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」のクラウドファンディングの返礼品として入手したという。改めて使用時の感想を尋ねると、
「泡のぶくぶくと共に徐々に水中に広がっていく赤色は、B級パニック映画でみるシーンそのもので、サメがそこにいるかのような感覚になり思わず逃げ出したくなるようなリアルさにとても感動致しました!あまりにもリアルなので、居ても立っても居られず、水着に着替えてサメに襲われた人ごっこをしてしまいました(笑)」
と大満足の様子だった。しかもバスボムの中にはサメの一種・シロワニの歯が入っていて、入浴剤が溶けると出てくる仕様。「サメ好きにはたまらない」アイテムらしい。
果たしてどんな経緯で、こんなに斬新で大胆な入浴剤がクラウドファンディングの「返礼品」として誕生したのだろう。Jタウンネット記者は3日、「マリンワールド海の中道」にも取材した。
なぜシロワニの歯を中に...?
マリンワールド海の中道は、「九州の近海」「九州の深海」「九州の外洋」など、「九州の海」を再現した水槽を有する地元に根差した水族館。コロナ禍以降は、「全国のみなさまに当館を認知いただきたい、どのような水族館か知っていただきたい」という思いで「水族館がいろんなものを売る」がテーマのオンラインストア「すいそう」を立ち上げたり、水族館や海洋生物についてのポッドキャスト配信等も行ったりしているという。そんな流れの中で、「B級パニック入浴剤 サメボム」は誕生した。
「大型のサメ『シロワニ』の飼育を全国で初めて行ったのが当館です。その歯は生きている間ずっと生え変わり続けるので、当館飼育の個体の抜け落ちた歯を使って何かできないか考えたときに、これを使って入浴剤を作ったらインパクトがあると考えました」(サメボム販売担当者)
そして2022年4月13日、クラウドファンディングサイト「Makuake」上で「応援購入」の募集を開始。ページ上でシロワニについての情報を乗せることで、「その繁殖や生態の調査などの詳細を多くの方に知っていただく」という目的もあったそうだ。
「おうちでも水族館のドキドキやワクワクを体験していただけるものを作りたい!」という思いが詰め込まれた「サメボム」はプロジェクト開始直後から注目を集め、最終日の5月16日までに802人がサポーターとなり、目標の17倍以上の額が集まるほどの人気商品となっていた。
シロワニの歯はスタッフが手作業で...
同館の販売担当者によれば、「サメボム」の企画制作にあたって特に力を入れたのは、Makuakeのプロジェクトページに掲載する内容。「マリンワールド海の中道」の活動情報を盛り込むため、動画や画像にこだわったという。
たとえば、バスボムが溶け終えた後に出てくるのは同施設で暮らす本物の「シロワニ」の歯だが、これについても好奇心をそそられずにはいられない説明が書かれている。
「生きている限り、歯が生え変わり続けるサメ。一生分の歯を合計すると、数万本とも言われています。そのため、スタッフが水槽に潜水すると、水槽の底には抜けた歯がたくさん溜まっています。その中でも、白くきれいなシロワニの歯を手作業で拾い、大切にコレクションしているのです」
そんな大切なコレクションが入れ込まれた「サメボム」。ただ、予想をはるかに上回る応援があったため、7月14日時点では「歯」が足りなくなってしまっていたらしい。
取材時点では、8月中にすべての応援購入者への発送を完了するため日々奮闘中だと語った担当者。すでに受け取っている人からの声も届き、「好評で大変嬉しくおもっています」とのこと。
また、ツイッターでも多くの要望が見受けられた再販については、「ぜひしたいと考えています」と前向きな回答が。
今回の投稿をきっかけに「サメボム」が欲しくなった人は、今後の「マリンワールド海の中道」の発信を要チェックだ。