ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
ふるさと納税
グルメ
地元の話題
地域差・ランキング
PR

【鳥取県・湯梨浜町】わたしが湯梨浜で暮らし続けていきたい理由

お知らせ

全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

焼酎メーカー「甘酒でコーラ作りました」←どういうこと? 霧島酒造が生み出した「謎のドリンク」を飲んでみた

横田 絢

横田 絢

2022.07.27 17:00
0

「黒霧島」を生み出す「黒麹」を使って、新商品を作りたい!

その後もオリーブオイルや塩と合わせてドレッシングにしてサラダにかけてみたり(サッパリ食べられた)、モッツアレラチーズにかけてみたり(一気にスイーツに変身!)、シロップ×黒霧島×炭酸水の焼酎割りを作ってみたり(合わないワケがない!)、霧島クラフトコーラを目いっぱい楽しんだ記者だが、その存在を知った時から気になっていた「なぜ焼酎の会社がクラフトコーラを?そしてなぜその中に甘酒を......?」という疑問が頭から離れない。

ならば直接聞いてみるしかあるまい――ということで、霧島クラフトコーラの開発に関わった皆さんを取材してみることにした。

まず、同社PR課主任の内田沙樹さんが教えてくれたのは、霧島酒造は単なる焼酎メーカーではなく「総合食品文化企業」を掲げているということだ。

同社は100年以上もの間、宮崎で焼酎を作り続けてきた。そしてその中で培ってきた発酵技術を生かして、様々な商品の開発を行っているという。

2008年に誕生した、焼酎造りの過程で得られる「焼酎モロミ」を使ったパン(焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンのウェブサイトより)
2008年に誕生した、焼酎造りの過程で得られる「焼酎モロミ」を使ったパン(焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンのウェブサイトより)

そんなチャレンジの中で生まれたのが、霧島クラフトコーラだ。

近年は「アルコール離れ」が進んでいるとも言われ、ノンアルコール飲料市場も成長を続けている。そこで同社では、お酒好きもそうでない人も、まだお酒が飲めない人も一緒に楽しめる「シロップ」を作ることにした。

霧島クラフトコーラには、霧島酒造がコーラのために独自開発した「黒麹」で造った甘酒が使われている。

同社研究開発部の主任・瀬戸口翔さんはこう語る。

「霧島酒造の主力商品は黒麹を使って作る黒霧島で、黒麹に支えられているといっても過言ではありません。
だから、できるなら黒麹を使った食品を作りたかった」

しかし、黒麹はその名の通り、黒い。焼酎造りに使う「麹」からできた甘酒を活用した商品開発を始めたものの、黒麹で造る甘酒では見栄えが悪くなってしまったそう。

「味は美味しいんだけど、食品に利用するのはなかなか難しいと思っていました。でも、開発を続けている中で、クラフトコーラが世間的に注目を集め始めたんです。
コーラだったらもともと茶色っぽいから、黒麹甘酒も利用できるんじゃないか、と今回の開発に至っています」(瀬戸口さん)

黒いコーラなら、黒い甘酒の魅力を伝えるのにぴったりだった、というわけだ。

焼酎造りの技術×地元への愛=霧島クラフトコーラ
続きを読む
PAGETOP