せやねん!阪神関係ないねん! 愛知のスーパー銭湯で発見された靴箱に虎党「感謝」
334――この数字を見て、頭痛が起きる人はきっと筆者と同じ、プロ野球・阪神タイガースのファンだろう。
千葉ロッテマリーンズと阪神が対戦した2005年の日本シリーズ。第1戦から第4戦の合計スコア、それが「33-4」だ。
阪神がぼろ負けしたこのシリーズは語り草となり、今となっては阪神と全く関係ない「注文番号334番のレシート」や「残高334円」まで阪神イジリされ、「なんでや!阪神関係ないやろ!」やそれを略した「な阪関無」と返すのが某巨大掲示板やSNSでのお決まりになってしまっている。
2022年7月、ツイッター上で注目を集めたのはそんな悪夢の数字を目に入れたくない「虎党(タイガースファン)」には嬉しい靴箱だ。
こちらは虎党のツイッターユーザー・MDMA100号(@caschildren)さんが7月4日に投稿した写真。映っているのは愛知・清須市にあるスーパー銭湯「太閤天然温泉 湯吉郎」の靴箱だという。
それぞれのボックス振られた番号は上から「333」、「335」、「336」と続いて......あっ!
――もう、お気づきになった方もいるだろう。この靴箱には虎党が見たくない「334」の靴箱が存在しないのだ!
「永久欠番か」「なんやと...(感謝)」
忌々しい数字を見ずに済んだMDMA100号さんは、「阪神に優しい温泉でよかったよ...」と呟く。さらにツイッター上では、
「なんでや!...なんやと...(感謝) 優しい世界」
「永久欠番か」
といった声も寄せられている。
虎党の目には、施設側が我々に対して配慮してくれているように見えてしまうのだ。
「ありがとう!」そんな気持ちになった記者が5日、「太閤天然温泉 湯吉郎」のスタッフに電話で取材を申し込むと......。
「この施設には『4』と『9』がつく靴箱はないんです。両方とも縁起が悪いとされている数字ですから、ないのだと思われます」
4は「死」をイメージさせる、9は「苦」に通じることから日本では忌み数とされている。
湯吉郎の公式サイトには、靴箱に光触媒コーティングのスプレーをかけている写真が掲載されている。そこには、22年もの間阪神一筋で球団を支えたレジェンド・桧山進次郎さんが背負った背番号「24」もない。
阪神ファンに配慮しているのではなく、忌み数を避けただけだった。阪神関係なかったんや!
......とはいえ、結果的に「334」を見なくて済むのであれば、それに越したことはない。