この発想はなかった...! 身近な「アレ」の内側で、SF的空間が発見される
ごく身近にある物でも、ほんの少し見方を変えるだけで新たな発見があるかもしれない──。
そんなことを考えさせてくれる写真が、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、 東京都在住のフリーカメラマン・金本凜太朗さんが 2022年 6月16日、自身のツイッターアカウント(@torintaro)に投稿した写真だ。
丸みのある緑色の空間。上の方には窓のようなものがあって、近未来の建物の中のような雰囲気だ。
この写真に、ツイッター上ではこんな声が。
「テントや宇宙船の中みたいでワクワクしますね」
「発想が天才すぎる...!」
「『封筒の中の宇宙』っていう写真集ができたら買っちゃいそうです」
一体、これは何なのか。金本さんは写真にこんなつぶやきを添えている。
「突然封筒の中を撮りたくなったので撮ってみた。水道料金通知書はSF感強めの空間」
ふと中を覗いてみたら...
普段はあまりまじまじと見ることはない「封筒の中」で待っていた、意外な発見。
23日、Jタウンネット記者の取材に応じた金本さんによると、「封筒の中身」を撮影したのは16日のことだ。
「次々と届く支払いの封筒を整理していて少し憂鬱な気持ちになりつつ、ふと開いて中を覗いてみると鮮やかな色と模様で溢れていたので、カメラで撮ってみるとより綺麗に写るのではないかと思いました」(金本さん)
金本さんが撮影したのは、緑色の水道料金、茶色の市税・県民税、ピンク色の国民健康保険料の通知のために使われていた3つの封筒だ。
「広角でピントが全体に合っていないとこのように撮れないので、手元にあったiPhoneで試しに撮影しました。写真で見た時にそこに実際に立っているかのような、広い空間性を出すのが難しかったです」(金本さん)
金本さんは撮影を振り返って、「封筒の種類によって窓の形・中身の柄・色が全然異なっていて興味深かった」と語る。
「緑色の水道料金通知の封筒は窓が長細くSF感が強めだったり、ピンク色の国民健康保険は鮮やかでポップな空間だったり、それぞれ個性的でした」(金本さん)
また、投稿がツイッター上で話題になっていることについては
「こんなに多くの方に見ていただき、共感していただけるとは思っていなかったので嬉しいです。
封筒に限らず、身近にある些細なものにも興味を持ってもらえるきっかけになればいいなと思っております」
とコメント。皆さんのすぐそばにある馴染み深いものも、別の角度から見てみれば、新しい世界に繋がっているかもしれない。