「送迎バスに乗り遅れ、女子大生の私は半泣き。トラックの運転手が『連れて行ってあげる』と乗せてくれたけど...」(都道府県不明・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Hさん(都道府県不明・40代女性)
約30年前、大学に入学したばかりのHさんは自動車教習所にも通っていた。
その日も駅からバスに乗って教習所に行こうとしていたのだが、目の前でバスが出発。それを見ていたトラックの運転手がHさんに話しかけてきて......。
<Hさんの体験談>
今から30年近く前。大学に入学したばかりの私にはやりたいことがたくさんあり、スケジュールはパンパン。そのうちの1つに自動車教習所がありました。
その日も駅から駅から出ている教習所の送迎バスに乗ろうとしたのですが、ギリギリ間に合わずにバスが出発してしまったのです。
その様子を、ひとりのトラック運転手が見ていました。
「乗せておいてこんなこと言うのもなんだけど...」
運転手さんは私に「乗り遅れちゃったの?時間、間に合うの?」と話しかけてきました。
私は半泣きになりながら「間に合わないです」。すると運転手さんはしばらく考える仕草して、
「じゃあ、乗りな。連れて行ってあげるよ」
と言ってくれました。
私は彼の言葉に甘えてホイホイ乗ってしまったのですが、乗ってすぐに運転手さんからこんなことを言われたのです。
「あのさあ、乗せておいてこんなこと言うのもなんだけど......簡単に知らない人の車に乗らない方が良いよ。俺がもう少し若かったら、君は危なかったと思うよ」
その言葉で、私はハッとしました。
あの時ご忠告頂いたことを胸に留めていたおかげで、その後30年危ない目に遭わずに生きることができています。運転手さん、あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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