鉄道ファン必携!「駅の発車メロディー」収録したオルゴールが誕生 →今後の展開は?メーカーに聞く
オルゴール制作には苦労も......
いずれの発車メロディーとも、オルゴールで奏でられることによって、可憐に変身。これほどまでのハイクオリティに仕上げるのには、苦労もあったそうだ。
日本電産サンキョーオルゴール事業推進部事業企画部の部長・中村泰人さんはこう説明する。
「オルゴールの特徴でもありますが、櫛歯の数(音の数)に合わせて音楽にしなければならない点が難しかったです。今回の場合は、18弁という弾く櫛歯の数が限定されている中で表現しなくてはならない点が、当社編曲者が苦労しました」
21年夏に行われた同社内の商品アイディア募集から生まれた発車メロディーのオルゴール。苦心の末に完成した商品には、こんな考えも。
「駅発車メロディーは、元々本当にオルゴールを使って、車掌がマイクにオルゴールを付けて放送していたそうです。その後、デジタルの電子音へ変遷しました。
もうすっかり忘れ去られた経緯ですが、元のオルゴールの生音を手元で楽しめる商品として、最近のレトロブームもあり、ご購入いただけるのではないかと考え、企画しました」(中村さん)
今回は数量限定の受注生産だが、反響が多きければセット販売ではなく単品での生産も検討するという。
「駅のメロディーをオルゴールで愉しむ遊び心ある面白商品として是非、皆さまに楽しんで頂きたい」と中村さん。今後は関東以外、地方の駅のメロディーをオルゴールにしたいと語る。
駅でしか聞けない発車メロディーを自宅で優雅に楽しむ。そんな休息の取りかたも、いいかもしれない。