6個で2000円相当だと? 道頓堀で「高級すぎるたこ焼き」誕生。その正体は...
何が出るかわからない「ガチャ」。特にソシャゲ(ソーシャルゲーム)のガチャには、排出率の低いレアカードが存在する。これを狙って日々ガチャを回している人もいるだろう。
そんな「ガチャ」の波が大阪名物にもやってきた。
大阪・道頓堀にあるたこ焼き店「くれおーるJUNK(ジャンク)」は、2022年6月1日から7月15日までの期間限定で「たこ焼きガチャ」を設置する。たこ焼きのソースやトッピングを、ガチャによって決めるという企画だ。
たこ焼きガチャは、1回500円。1日100個限定で実施される。
対象となるソースやトッピングの種類は全10種。王道のソースや出汁醤油はもちろん、旨辛味のオリジナルスパイスをかけた「RED」、カレー風味のスパイスがかかった「YELLOW」などオリジナリティあふれるものも。
さらに、「アーリオオーリオソース」、「ポルチーニソース」、「トリュフ塩」、「チーズペッパーソース」とパスタ感がすごいラインアップまで。
そして、「SSR(スーパースペシャルレア)」に当たる枠には、衝撃的なトッピングが......。
個性的だけどおいしいの?
まず、当選確率3%の「蟹身マヨネーズ」。なんと本物のカニが使われている。たこ焼きの上に乗せられた存在感のあるカニはインパクト抜群だ。
そして、当選確率わずか2%の「生雲丹乗せ」。その名の通り、ウニを乗せた斬新すぎる1品だ。ウニとたこ焼きを組み合わせようなんて、とんでもないアイデアで言葉を失ってしてしまった......。
1回500円で、運が良ければ1500円相当の「蟹身マヨネーズ」、2000円相当の「生雲丹乗せ」と、超豪華なたこ焼きが当選。最もスタンダードなソースや出汁醤油も530円相当で、どれが出てもお得に食べられるという価格設定だ(たこ焼きはどれでも6個入り)。
しかし、高級食材を使った2品や、「アーリオオーリオソース」「ポルチーニソース」といったイタリアン勢の個性が強すぎる。本当にたこ焼きに合うのか? 怪しいぞ。
そこでJタウンネット記者は5月31日、くれおーる広報事務局の担当者にガチャであたるメニューの味を聞いてみた。
「パスタも粉ものですから......」
まず筆者が聞いたのは、パスタ感漂う「アーリオオーリオソース」、「ポルチーニソース」、「トリュフ塩」、「チーズペッパーソース」(いずれも650円相当)の味だ。くれおーる広報事務局の担当者も実際に食べてみたそうだが、
「たこ焼きとびっくりするほど合うんです! たこ焼きがイタリアの郷土料理かと思うほど、おいしかったです。
そもそも、パスタも粉ものですから、たこ焼きと合わないはずがないです」
と話した。豪快な考え方だが、妙に納得してしまった......。
では、2等の「蟹身マヨネーズ」、1等の「生雲丹乗せ」の味を教えてもらおう。と思っていたが、残念ながら担当者ですら食べたことがないという。
「私は食べたことがないのですが、『蟹身マヨネーズ』も『生雲丹乗せ』も社長自らが発案したもので、プライベートサロンのような場所で提供した際に好評を獲得しています。社長も太鼓判を押している味なので、おいしさは間違いないと思います」(くれおーる広報事務局の担当者)
社長が太鼓判を押し、プライベートサロンで好評。ますますどんな味か気になってくるが......残念ながら、ガチャで引き当てる以外に味わう方法はない(社長のプライベートサロンに行けるなら別かもしれないが)。
ちなみに、それ以外の8種類の味は通常メニューとして販売されているという。
「アーリオオーリオソースやポルチーニソースなどの個性的な商品のソースはすべてくれおーる独自にブレンドしたもので、ほかにはない味です。ソースや出汁醤油といった王道が売れ筋なのですか、今回のガチャをきっかけに大阪の人にも、観光客の人にもたこ焼きの魅力を再発見してもらいたいです」(くれおーる広報事務局の担当者)