異常なまでに肉々しい... 「いちごミルクかき氷」を作ろうとしたら、豚バラが爆誕した件
肉にしか見えないスイーツが爆誕し、ツイッター上で話題になっている。
これだけでは何を言ってるのかわからない人もいるかと思うので、まずは実物を写した写真をご覧頂こう。
こちらは、東京都在住のライター・Kikka(@K_Link_)さんが2022年5月29日に投稿した写真。透明の器に盛られているのは、冒頭でも述べた通りかき氷なのだが......赤い部分の色、そしてそれに混ざる白色のバランスから、冷凍の豚バラ肉にしか見えない。
Kikkaさんは投稿に、こんなつぶやきを添えている。
「これは『意識の高いかき氷』のはずが『冷凍豚バラ』になったいちごかき氷」
何がどうしてこうなったのか。Jタウンネット記者は30日、Kikkaさんに詳しい話を聞いた。
見た目は「完全に肉」
Kikkaさんが「豚バラみたいなかき氷」を生み出したのは29日の正午ごろ。
「ドウシシャ(大阪市中央区)さんの『Qtona』という素晴らしいかき氷マシンを手に入れまして、すごく柔らかい食感でおいしいかき氷を作れるので我が家で今ブームになっていました。
そして、普通のかき氷にも少し飽きてきたころにマシン本体に付属してきた公式レシピ集の存在を思い出し、イチゴジャムと牛乳と練乳で作る『いちごミルクかき氷』がとてもおいしそうだったので、初めて作ってみることになりました」(Kikkaさん)
レシピではイチゴジャムと牛乳、練乳を混ぜたものを凍らせて削るように書かれているが、Kikkaさんは練乳が苦手なため、生クリームで代用。また、イチゴが余っていたのでジャムはコンポート風に手作りし、それらを混ぜた「タネ」を冷凍庫へ。
「『ハーゲンダッツみたいな味になるのでは?』とウキウキでした。また、イチゴをコンポート状態にしていたため、オシャレなかき氷屋さんで出てくるようなイチゴを丸ごと削ったかき氷、つまり意識の高いかき氷ができるだろうと思っていました」(Kikkaさん)
そして、いざカチコチに凍ったタイミングで「タネ」をマシン本体に投入したところ、出来上がったものは――
「完全に肉でした」
味は美味しかった
どうしてこんな仕上がりになったのか。記者が聞いてみると、Kikkaさんは
「元のレシピをよく見ると、ジャムと練乳と牛乳がしっかりと混ざり切った状態で冷凍する必要があったみたいなのです。が、イチゴがコンポート状態だったこと、練乳ではなく生クリームを使ったことなどから、重いイチゴが底に沈んだ状態で凍り、軽い生クリームと牛乳が上の方で凍結。結果、お肉でいう赤身と白身のようなバランス感が生まれてしまったのだと思います」
と推測した。たしかに色味といい配置といい絶妙だ。仮にお肉と言われて出されても、溶け始めるまで気付かないかもしれない。
「最初はイチゴが多かったので赤みと黒コショウ多めの『パストラミじゃん!』という感じでしたが、次第に『生ハム』、『豚バラ』の肉質っぽく変化していきました。(かき氷なので)加熱しちゃいけないけど、焼かなきゃいけない気がする......と脳みそ大混乱でした」(Kikkaさん)
思わず箸でつまんで焼いてしまいそうになるかき氷に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「色がほんとに豚バラですねw微妙にパストラミにも...」
「『あ~~~~~生で食べちゃ駄目!!』って言いそうになるクオリティ」
「こうなると、焼き肉のたれっぽいシロップも欲しくなるところ?」
なお、Kikkaさんによるとかき氷の味はかなりハーゲンダッツに近く、もっちりとした食感も最高で、「ハーゲンダッツがかき氷の新製品を出したと言えば騙される」レベルでおいしかったそうだ。