「飲み会で酔った私を、駅まで送ってくれた見知らぬ女性。だけど迎えに来た母が、彼女に対して怒りだし...」(群馬県・50代女性)
「大丈夫?」と声をかけてきた女性に...
そこに声をかけてくれたのが、その女性でした。
「大丈夫?」
そう聞かれた私は彼女に、「千代田線の千駄木駅まで連れて行ってほしい」とお願いしたのを覚えています。
千鳥足で気分も悪いけれど、かろうじて意識はある――そんな状態の私のお願いを、彼女は断らずに送ってくれました。
どうやって東西線と千代田線の長い乗りかえ通路を歩いたのかは覚えていません。千駄木駅に着いて、私はさらに彼女にお願いをしました。私の家に電話して、母に迎えに来てくれるよう頼んでほしいと言ったのです。
当時は携帯など無い時代でしたから公衆電話です。彼女は頼んだ通りにしてくれて、しかも、母が迎えに来るまで一緒に待っていてくれました。
しかし、迎えに来た母はその女性を大学の先輩と勘違い。「娘を酔わせた」と彼女を怒り、送ってくれたお礼も言わなかったのです。