とある倉庫で「古いお宝」が発見される→正体は「日本初の完全金属外装乾電池」 パナソニックも「貴重です」
これほどの保存状態の物は「貴重です」
15日、Jタウンネット記者が「設備好きな学生」さんに話を聞くと、乾電池発見の経緯は投稿の通り。
「祖父が親戚の家の倉庫から見つけてきました。今時なさそうなおしゃれでレトロなデザインだったため、記念に撮影しました」(設備好きな学生)
その後、見つけた乾電池は大切に保管しているという。
この乾電池はどういったものなのだろう。Jタウンネット記者は20日、パナソニックにも話を聞いた。
取材に応じた同社乾電池商品企画の担当者によると、話題の乾電池の製品名は「ナショナル ハイパー」。1954年に、国産初の「完全金属外装」の乾電池として発売されたものだという。
「日本で初めて、電池の外装を紙から金属へ変えた製品です。この金属外装の導入などにより、持続時間が伸び、漏液を抑制し、貯蔵寿命を延ばすことに成功しました。
またこの製品は、欧米技術ではなく自社開発にこだわって成し遂げたものでした」(担当者)
同製品は、単一サイズのものは発売当時の価格で「正価40円」で販売され、主に懐中電灯やランプに使用された。ただ、具体的にどれくらいの持続時間だったかについては「当時のデータが入手できませんでした」。
2022年4月現在はすでに製造はされていないとのこと。それだけに、「設備好きな学生」さんの投稿については、担当者も
「写真で見る限り非常に綺麗な状態であり、貴重です」
とコメントした。「設備好きな学生」さんには、今後もぜひ大切に保管していってもらいたい。