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夢の国はないけれど... 鳥取に存在する「じゃないほうの、浦安」に注目してみた

大山 雄也

大山 雄也

2022.04.25 08:00

突然だが、読者のみなさんは「浦安」と聞いてどこを思い浮かべるだろうか。

恐らく大多数の人にとっては「千葉県浦安市」だろう。東京ディズニーリゾートのお膝元として全国的に有名なだけに、この市が出てくるのは当然かもしれない。

しかし、浦安があるのは千葉だけではない。

浦安駅(画像はトリピー@tottoriprefのツイートより)
浦安駅(画像はトリピー@tottoriprefのツイートより)

こちらは鳥取県のマスコットキャラクター・トリピーの公式ツイッターアカウント(@tottoripref)が、4月15日の東京ディズニーランドの開園記念日に合わせて投稿した「浦安駅」をおさめた1枚。

鳥取県のマスコットキャラクターがなんで浦安駅の写真を――? 不思議に感じる人もいるかもしれないが、この浦安駅は鳥取県の中央・琴浦町にあるJR山陰本線の駅なのだ。

「じゃないほうの、浦安。」

この場所をそう紹介したトリピー。「ディズニーがない浦安」がどんな場所か段々気になってきたぞ......。

というわけで、Jタウンネット記者は4月20日、琴浦町社会教育課の担当者に浦安の歴史を聞いてみた。

実はわかっていない浦安の由来

担当者によると、鳥取県に浦安の地名が誕生したのは、1940年。浦安村ができたことでその歴史が始まった。

その後、村が町に変わり、1954年に合併で「東伯町」に、そして2004年からは「琴浦町」と自治体の名前は変わっていった中でも、小学校や駅の名前として「浦安」という地名は残り続けている。

誕生から約81年。歴史ある地名だが、その由来を担当者に聞いてみると、意外にもはっきりしていないという。

「浦安の名前が付けられたはっきりした理由はわかっていないんです。定かではないですが、以前、伝統的な神楽舞『浦安の舞』が流行っていたからつけられたのでは、と聞いたことのある程度です」

「浦安の舞」は1940年、皇紀二千六百年の記念祝典の時に作られた神楽。「浦安」という言葉には、「心安らぐ国」「平和な国」といった意味があり、日本書紀などでは日本のことを「浦安国(うらやすのくに)」と表現する箇所もある。

なお、東京ディズニーリゾートがあるほうの浦安は、1899年に「浦安村」として誕生した。地名の由来は、「当時漁村であった当地の漁浦の安泰を祈願する意味」で根付けられたという説と、「日本国は昔『浦安の国』と称したことから、この名を採用した」という説があると市の公式サイトで説明されている。また、ディズニーがあるまさにその場所「舞浜」は、1975年に浦安の舞にちなんで名づけられたそうだ。

「じゃない方」の、浦安。 ポスター(画像は琴浦町の公式ウェブサイトより)
「じゃない方」の、浦安。 ポスター(画像は琴浦町の公式ウェブサイトより)

そんな琴浦町の浦安だが、過去に「じゃない方」を活かしたキャンペーンを行った実績がある。同町の企画政策課の担当者はこう話す。

「2015年頃、地域おこし協力隊で外部から来た女性の方が、PRとして『じゃない方の、浦安』というキャッチフレーズを考案しました。
琴浦町の人から見れば、浦安は地元の方を想像しますが、外部の人はそうではない。そんな気づきから、よくお笑い芸人の方が使う『じゃない方芸人』をもじって作られました」

琴浦町では、『「じゃない方」の、浦安。』のキャッチフレーズを使ったポスターやチラシを制作。なんと千葉の浦安市で開催された「浦安フェスティバル2015」でチラシの配布を行ったほか、当時の琴浦町長が浦安市長を訪問したこともあったそうだ。

知名度は今一歩である「鳥取の浦安」。だが、ザ・浦安である「千葉の浦安」との接近もあって、今後ちょっとずつでも知名度を上げていく......かも?

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