SF作家も「悔しい!」 代官山で発見された「犬用の水洗トイレ」に衝撃走る
見つからないなら自分たちで作ってしまおう
「水洗おしっこポール」の開発経緯について、記者が改めて聞いてみると
「15年ほど前、少子高齢化が進んでいる時代の中でペットがより家族化していき、その受け皿として飼い主とペット犬が共に遊んで憩う場所としての公園が必要になると考えました。そこで弊社の新たな事業として、ドッグラン向けの製品を販売することに取り組み始めました」
と中村さん。同社は全国向けに公園施設を製造・販売するメーカーというだけでなく、公園全体のデザイン提案や設計にも携わっている。ドッグラン向け製品事業もその一環で行われた。
「しかし、当時はまだドッグランも世の中に少なく、あったとしてもフェンスで囲いを作っただけのシンプルなものでした。また、ドッグラン向けの各種製品を作っているメーカーも見つかりませんでした」(中村さん)
こうした背景から、ドッグラン向けに必要とされる製品を同社で独自に開発・製造することに。
犬専用遊具やリードフックなど様々な製品を開発していく中でも、特に重要な設備だと考えていたのが「トイレ」だったという。
「人間で言えば公園や高速道路SAPAなどに必ずトイレがあるように、ドッグラン内に犬用トイレを設置することで、衛生面でも安心して利用できる環境を作り、気持ちよく休憩が出来る場を作ることは大変重要な要素と考えました。
そうして『犬が電信柱におしっこをする習性』+『人間のトイレは水洗機能が必然』という考えから、『水洗おしっこポール』を生み出しました」(中村さん)
狙いは、ペットがオシッコをした後に飼い主が水を流しやすい機能を付加させることで、常に清潔な排泄環境を保つという状況を作ること。
たしかに、いちいち水をかけて流すよりもはるかに手軽だ。また、水を持ち歩くように気を付けていても途中で足りなくなってしまったり、うっかり忘れてしまったりした時にポールがあればかなり助かる。
愛犬家の読者の皆さん、もし散歩中に「水洗おしっこポール」を見かけたら、ぜひその使い心地を試してみては?