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「ベビーカーには病気の長男、背中には赤ちゃんの次男。疲れて駅で立ち尽くす私に、見知らぬおばさんが...」(海外在住・40代女性)

福田 週人

福田 週人

2022.04.18 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Aさん(海外在住・40代女性)

その日Aさんは、駅で電車が来るのを待っていた。

ベビーカーに熱を出した長男を乗せ、背中にはまだ赤ちゃんの次男。夫の転勤に伴って引っ越した街には知り合いもおらず、彼女は疲れきっていたのだという。

子育てで心身ともに疲れていて......(画像はイメージ)
子育てで心身ともに疲れていて......(画像はイメージ)

<Aさんの体験談>

私には2人の子供がいます。年子で、二人とも男の子です。

その子たちがまだ小さかった15年くらい前、夫の転勤に伴い、私たちは地元から遠く離れた知り合いもいない土地で暮らしていました。

ある日、1歳の長男が風邪をひいて熱を出したので、彼はベビーカーに乗せ、まだ赤ちゃんの次男はおんぶして病院へ。

診察を終え、帰りの電車を待っている間は看病の疲れからぼーっとしてしまっていました。そんな私に、知らないおばさまが話しかけてきたんです。

「普段娘にできない事を、代わりにあなたに」

「私の娘も結婚して、遠くに住んでいるの。あなたと同じように一人で子育てを頑張っているのよ。あなたを見ていると娘を見ているようだわ。
ちょっと待ってて」

彼女はそう言うと駅のパン屋さんまで走って行き、サンドイッチやパンをいくつも買って戻って来ました。そして、その袋を私に差し出しました。

おばさんがサンドイッチやパンを買ってきて...(画像はイメージ)
おばさんがサンドイッチやパンを買ってきて...(画像はイメージ)
「これをお昼ごはんに食べて。普段娘にできない事を、代わりにあなたにさせてね。頑張ってね」

当時の私は精神的にも肉体的も弱っていたので、彼女からの思いがけないあたたかな思いやりと愛が心に染みました。

その後、私はまた夫の転勤で別の土地へと引っ越してしまったのですが、15年近くたった今でも繰り返しこの時のことを思い出しています。

あの時のおばさま、本当にありがとうございました。あなたの親切は決して忘れていません。遠くで暮らす娘さんにもお孫さんにも、幸がありますように。

彼女がこの投稿を読んでくださることを願っています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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