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「1歳の息子と乗った新幹線。周りに迷惑をかけないようにしていたが、近くの女性が食事を始めると...」(埼玉県30代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.03.31 11:00
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幼い子供を連れての公共交通機関は緊張する――そんな親御さんもいるのではないか。

埼玉県在住のJタウンネット読者のAさん(30代女性)も、子供を連れての新幹線移動に不安を感じていたという。

「移動中は寝てほしい」と考えていた(画像はイメージです)
「移動中は寝てほしい」と考えていた(画像はイメージです)

彼女は以前、埼玉県と実家のある岩手県を新幹線で行き来していた時期があった。1歳だった息子は抱っこ紐で抱え、利用する新幹線も子供が普段寝る時間帯にしていたという。

その日、Aさん親子は3人掛けシートの通路側の座席を使用。出発した直後に息子は眠りにつき、Aさんは一安心。

ところが、仙台駅でのアナウンスで息子が目覚めてしまう。さらには自分たちの座席の窓際に女性が乗車してきたため、彼女は一気に緊張し始めてしまった。

「迷惑をかけないようにしなきゃ......」

私は育休中、家の都合で息子を連れて埼玉と地元の岩手を新幹線で行き来していました。

車内では1歳の息子を抱っこ紐で抱え、「移動中は寝てほしい」という思いから普段寝るくらいの時間帯に移動するのが常。

ある日、岩手から埼玉に行く新幹線でのことです。その日は3人掛けの通路側の席に座りました。

3人掛けシートの通路側に座った(画像はイメージです)
3人掛けシートの通路側に座った(画像はイメージです)

通路を挟んだ2人掛けの席には息子と同じ歳くらいの子どもを連れた夫婦がいて、自分だけじゃないと一安心。

息子も出発した直後に寝たのでラッキーだと思っていましたが、仙台に着いたときのアナウンスの声で起きてしまいました。

さらに、そこで3人掛けの窓際に女性が乗車。私は、「迷惑をかけないようにしなきゃ......」と一気に緊張し始めました。

息子が窓際の女性の食事に......

緊張する私をよそに、息子は窓際の女性に興味津々。女性が食事を始めると、それをじっと見つめています。

窓際の女性の食事をじっと見つめる息子......(画像はイメージです)
窓際の女性の食事をじっと見つめる息子......(画像はイメージです)

申し訳ないと思い、私は息子を注意したのですが、女性は息子を見て「気になるよね」と笑顔で声をかけてくれたのです。

その後、女性は自身の甥っ子と姪っ子の話をしたり、息子の相手をしてくださったり、息子はぐずることなく大宮駅までの時間を過ごせました。私が降車の準備を始めたときも、「息子さん見てるから準備してきてください」と言ってくれて、本当に助かりました。

降車して夫と合流したとき、新幹線内を窓から見ると窓際の女性と、2列シートにいた子連れのご夫婦がこちらに向かって手を振ってくれ、私の心は一気に温まりました。

子連れで新幹線など公共交通機関に乗るのはとても緊張します。そんなときに親切な女性やご夫婦に出会い、涙が出そうなほど嬉しかったです。

母親になって「世の中のお母さんはこんな思いでいるのか」ということもわかりました。コロナ禍で人に声をかけるのはまだ憚られますが、困っているお母さんお父さんがいれば、あの女性のように積極的に声をかけていきたいです。本当にありがとうございました!

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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