「かくれんぼの最中に、消えてしまった幼い妹。どこにもいないと思っていたら、丘の上にいた男性が...」(福岡県・30代女性)
みなさんは子供の頃、親の目が届かない場所で遊んだ経験があるだろうか。
守ってくれる存在がおらず、子供だけでいれば、時として危険な場面に遭遇してしまう場合もある。
これからご紹介するのは、そんなハプニングの思い出だ。
福岡県のJタウンネット読者・Aさん(30代女性、仮名)は小学校1年生のころ、家族で静岡県浜松市にある佐鳴湖に出かけた。
両親が近くのベンチで休憩している間、Aさんと妹は湖の周りの茂みの中でかくれんぼ。
気付いたときには、妹の姿は見えなくなっていた。しかも、いくら探してもどこにもいなくて......。
妹を探していると、丘の上から若い男が
静岡県浜松市に住んでいた時の話です。私は小学1年生で、ある休日に父と母と3歳下の妹の家族4人で佐鳴湖公園に遊びに行きました。
両親は近くのベンチでお茶をし、私たち姉妹は湖の周りの茂みを探検。茂みは子供の体を隠してしまうくらいの高さがありました。
私と妹はそこでかくれんぼのようなことをして遊んでいたのですが、しばらくすると妹の姿がさっぱり見えなくなってしまいます。いくら探しても見当たりません。
妹がどこに行ったのか不思議に思っていると、湖のそばの小高い丘から若い男性が物凄い勢いで駆け降りてきました。そして、私の真横まで来ると、躊躇うことなく湖に飛び込んだのです。
そしてそのすぐ後に聞こえてきたのが、「お父さん!」という母の鬼気迫る声。私が1人で混乱しているうちに、今度はベンチから駆けつけてきた父が湖に飛び込みます。
どうやら水が大好きな妹が湖を覗き込んでいるうちに、頭から落っこちてしまったようでした。
「私が見失わなければよかったのに!」
妹は息をしなきゃと、顔だけは水面から出してジタバタしていたようです。その様子を丘の上にいた若いカップルがたまたま見つけたのです。
「私が見失わなければよかったのに!」と、私は子供ながらに青ざめました。
助け出された妹は結構な量の水を飲んでいたのですが、水を吐き出させるとすぐに意識も戻り、その後は何事もなくケロッとしていました。
両親は、助けてくれた男性に何度も頭を下げて、お礼を是非させてくれと申し出たのですが、彼はそれを断って彼女さんとその場を立ち去られたそうです。
あのお2人がいなければ、妹は生きていないのかと思うと本当に恐ろしいです。あの男性には心から感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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