「妖怪に暗証番号を聞かれても教えないで」 鳥取銀行がATM利用者に不思議な注意を促すワケ
ATMは「妖怪屋敷」
話題の看板があるのは鳥取県境港市にある「水木しげるロード」。境港市出身の漫画家・妖怪研究家の水木しげるを記念した「水木しげる記念館」から境港駅までを繋ぐ約800メートルの通りで、公式サイトによると、その両側には177体もの妖怪ブロンズ像が並んでいる。まさに「妖怪の街」といった通りだ。
こぜさんはこの場所を散策中に看板を発見し、撮影したという。
「ATMの暗証番号を聞く妖怪がいることに驚き、訪れる前に銀行でお金をおろしておいてよかったと思っています。みなさんも妖怪には気を付けて、訪れる際はあらかじめお金は下ろしておきましょう」(こぜさん)
次に、Jタウンネット記者は鳥取銀行の広報担当者にも話を聞いた。
担当者によると、看板が設置されているのは「水木しげるロードATM」の入り口で、ATMが設置された12年7月に看板も立てられた。
このATMでは「妖怪屋敷」をコンセプトとし、茅葺(かやぶき)風の屋根や古民家の様な装飾に、鳥取銀行のロゴが浮かんでは消えるマジックミラーなどを設置することで、観光客が見て楽しめる造りになっているという。
注目を集めた立て看板がやたら古びていたのも、その界観に合わせてのデザインだったようだ。