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桑田佳祐が通い詰めたパン屋「清月」65年の歴史に幕 店主が語る今の思い

大山 雄也

大山 雄也

2022.01.24 18:04
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桑田さんの一声で乗り越えた閉店の危機

閉店の理由について高橋さんはこう話す。

「もう疲れちゃったんです。
私は、昭和33 (1958)年の7月15日に商売を始めて、足掛け65年になるんですね。昔は浜降祭(※編注:茅ヶ崎市西浜海岸で毎年海の日に行われている祭り)がやっていた日で、私の誕生日なので7月15日に店を開けました。
今度の7月15日で開店から65年が経ちますし、私は89歳になるんです。それに主人が亡くなってちょうど15年が経ちます。
最近は疲れもありますし、私が本当にダウンして入院とかして辞めるんだったらちょっと遅いかなと。今は意思の疎通ができるので、今のうちだったらみなさんに『ありがとうね』って言えるので、そうできるうちに辞めたほうがいいのかなって考えました」

創業65年目を迎えるまさにその日に、店を閉じる清月。過去にも閉店を考えたタイミングがあったという。

「本当は主人が亡くなった時点で店をやめようかと思ったんです。だけど、(桑田)佳祐から、『火を消さないようにがんばれますか? おばちゃん』って手紙が来たんです。それで私も『かんばらなくちゃいけないのかな』って思い直したんです。そこから15年もがんばりました」(高橋さん=以下同)

高橋さんに手紙まで送った桑田さんには、閉店することを伝えたのかを聞くと、

「自然に知られると思います。私が言わなくても、すぐに知ることになると思います」

とのことだった。

最後に高橋さんは、店のファンに向けて、

「みなさんが応援してくださるので、7月15日の最後までがんばりますのでよろしくお願いします!」

と呼びかけた。

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