「もう死にたい」 育児に疲れ果て、パジャマ姿で山へと向かう若い母親――彼女を救った偶然の出会い
2022.01.16 08:00
すれ違う運転手は驚いた顔で...
夫は仕事ばかりで、私はいつも息子と2人きり。そんな毎日を、とてもつらく感じていた時のことです。
私は泣きじゃくる息子を連れて、家の外に出ました。
パジャマのまま、裸足にサンダル。髪はぼさぼさで化粧もしていません。そんな女が幼い子供を連れてふらふらと歩く様は、ただごとではないように見えたのでしょう。すれ違う車の運転手は驚いた顔をしていました。
近くに住宅造成工事で山を切り崩している現場がありました。ここで息子は道に寝そべり駄々をこね出しました。休日だったため、工事の人はいません。
疲れた私は息子をただ泣きながら眺めることしかできず、
「もう死にたい」
と考えていました。