大阪 VS 広島「仁義なきお好み焼き戦争」第二章へ突入? 糖質80%オフ商品、相次いで登場
2大お好み焼き大国として知られている大阪と広島。
具材を混ぜて焼く「関西風」、麺を入れて重ね焼きする「広島風」のどちらがお好み焼きの「本流」なのか。議論が尽きることはない。
そんな2つのお好み焼き大国で今、糖質がカットされた新しいお好み焼きが発売されているのをご存じだろうか。
まずは広島から紹介しよう。広島市に本社があるお好み焼き・鉄板焼きの「徳川」では、2021年11月8日から糖質オフのお好み焼きを販売している。
小麦粉やソースなど糖質が気になるお好み焼きではあるが、徳川ではなんと通常の80%も糖質をカットしたお好み焼きを作ってしまった。
21年11月25日放送の「5up!」(広島ホームテレビ)に出演した徳川総本店の小畠宏樹店長によると、大豆を主原料とした特製の生地をはじめ、麺には糖質ゼロのこんにゃく麺を使用。炒める際に使うラードはオリーブオイルで代用したという。
さらに糖質70%オフの特製お好みソースまで用意しているそうだ。
大阪も負けじと80%オフ!
糖質オフのお好み焼きが食べられるのは広島だけではない。
大阪市に本社を持ち、お好み焼き店やたこ焼き店などを展開する「くれおーる」は2022年1月11日から、「くれおーるヘルシー」ブランドで糖質80%オフのお好み焼きとねぎ焼き、糖質78%オフの万能ソースの販売を自社のオンラインショップで開始した。
約1年の試行錯誤を経て販売されたお好み焼きとねぎ焼きは、糖質カットだけでなくタンパク質が30%、食物繊維が300%それぞれ増加。カロリー25%カットも実現しているという。
1月13日、Jタウンネット編集部がくれおーる代表の加西幸裕氏に話を聞くと、
「小麦が使えないので、原料選びが難しかった。それに糖質オフの状態でもおいしく食べられる納得の味が見つからず、試作品づくりにも苦労しましたね」
と、開発にあった苦労を明かす。
試行錯誤の末に発売されたくれおーるの糖質オフお好み焼きは、徳川から約2か月遅れで世に出てきた。
まさか、徳川を意識した部分があるのかと思いきや、
「(徳川の糖質オフは)知らなかったですね。今初めて知りました。たまたまですよ」
と加西代表。
糖質オフのお好み焼きで全面戦争というわけではなかったようだ。
加西代表は、糖質オフのお好み焼きについて、
「糖尿病の方に食べていただきたいとの思いがあります。当たり前のものを食べられない辛さを解消したいとの思いで作りましたし、糖尿病や予備軍の方に食べていただけたら嬉しいです」
と思いを語る。
広島と大阪の2大お好み焼き大国で発売された糖質オフのお好み焼き。糖質が気になる人は一度試してみる価値があるかもしれない。