雪が降ると現れる、白銀の世界を飛び交うタンチョウ 釧路のマンホールのデザインが素敵
2022.01.10 17:00
釧路湿原にちなんで...
取材に応じた下水道管理課の職員は、雪がマンホールの溝に入って凍ると絵が浮かび上がって見える現象について、こう話す。
「狙って作ったわけではありません。マンホールの溝は、車がスリップしたり歩いている人が滑るのを防ぐためのものです」
「ただ、その部分を絵柄にするというのは全国各地で行われています」
なお、釧路市のマンホールに使われている絵柄は、「タンチョウ」だと言う。
05年に、当時の釧路市・阿寒町・音別町が合併し現在の釧路市となったが、合併前の「釧路市」エリアには、写真と同じタンチョウのマンホールが設置されている。
なぜ、タンチョウなのだろう。
「1987年に釧路湿原が国立公園に指定されたことにちなみ、その釧路湿原に生息している鳥、タンチョウを採用することになりました。(その絵柄の)マンホールが設置されたのは89年からのことです」(下水道管理課題職員)
釧路市を代表する鳥というわけだ。
実際のタンチョウも、白い羽が印象的な姿である。偶然ではあるものの、マンホールに雪が積もることでいっそう絵の魅力が増すのも納得だ。