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雪が降ると現れる、白銀の世界を飛び交うタンチョウ 釧路のマンホールのデザインが素敵

大久保 歩

大久保 歩

2022.01.10 17:00

道路を歩いていると必ずある、マンホール。だが、その模様を意識して見ることはほとんどないのではないだろうか。

実は今、北海道釧路市のマンホールがツイッターで話題を集めている。

雪の中に浮かぶのは...(写真はすこやかむいむいさん提供)

これは、ツイッターユーザーのすこやかむいむい(@sukoyakamuimui)さんが2022年1月3日に投稿した写真。

「最近はカラー塗装のマンホールもよくあるけど、釧路のマンホールは隙間が白く凍り固まることで雪に舞う丹頂鶴の図柄が浮かび上がる趣向です」

という呟きを添えている。

写真をよく見ると、黒いマンホールの溝に雪が入り込み、凍って固まったことで、まるで1枚の絵画が仕上がったかのようだ。初めから着色するのではなく、雪国の特徴を活かしたマンホールということだろうか。

Jタウンネット記者は7日、投稿者のすこやかむいむいさんに話を聞いてみることにした。

わざと? たまたま?

千葉県在住のイラストレーター・すこやかむいむいさんが写真のマンホールを見つけたのは、3日の8時ごろのこと。根室へ向かう道中で釧路に滞在した際、釧路駅前の周辺で発見したという。

タンチョウヅルが描かれたマンホールについては、

「作られた方はあまりそういった意図(編注:雪で絵柄が浮かび上がって見えること)を持ってのデザインではなかったのでは」

と推測しつつも、次のように心境を語った。

「ただ、黒っぽいマンホールに白い雪という取り合わせで、『白い風景に白い鳥』という当地らしい風景が浮かび上がる様は、この季節こういう土地でなければ気がつけなかったもので良いもの見たなって感じがあります」

白い雪の中に舞い降りたような、タンチョウヅルの姿。もしも道で見かけたら、ちょっと楽しい気持ちになれそうだ。

はたして、もともと雪の日に絵柄が浮かび上がるように製造されたものなのか。真相を知るため、市内にある下水道のマンホールを管理する釧路市にも詳細を聞いた。

釧路湿原にちなんで...

取材に応じた下水道管理課の職員は、雪がマンホールの溝に入って凍ると絵が浮かび上がって見える現象について、こう話す。

「狙って作ったわけではありません。マンホールの溝は、車がスリップしたり歩いている人が滑るのを防ぐためのものです」
「ただ、その部分を絵柄にするというのは全国各地で行われています」

なお、釧路市のマンホールに使われている絵柄は、「タンチョウ」だと言う。

釧路湿原にも生息している、タンチョウ(画像はイメージ)

05年に、当時の釧路市・阿寒町・音別町が合併し現在の釧路市となったが、合併前の「釧路市」エリアには、写真と同じタンチョウのマンホールが設置されている。

なぜ、タンチョウなのだろう。

「1987年に釧路湿原が国立公園に指定されたことにちなみ、その釧路湿原に生息している鳥、タンチョウを採用することになりました。(その絵柄の)マンホールが設置されたのは89年からのことです」(下水道管理課題職員)

釧路市を代表する鳥というわけだ。

実際のタンチョウも、白い羽が印象的な姿である。偶然ではあるものの、マンホールに雪が積もることでいっそう絵の魅力が増すのも納得だ。

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