「博多駅までは案外近い!」 マリンメッセ福岡が、来場者を30分間歩かせたがるのはなぜ?真意を聞いた
「喧嘩売ってる」の声も
マリンメッセ福岡の「歩いて帰ろう!」の案内はツイッターなどで度々話題に上がっており、
「マリンメッセ福岡の出口にあるバスに喧嘩売ってる看板はいまも健在だった」
「交通の便が悪いマリンメッセが開き直ってる」
「天神と博多駅までは全然近くないからなw」
といった手厳しい意見も寄せられている。
なぜ、このような案内がされているのか。22年1月6日、Jタウンネット編集部はマリンメッセ福岡を管理する福岡コンベンションセンターの総務部企画総務課の担当者に話を聞いた。
「元々、コンサートでいらっしゃる方の徒歩移動を促進するために設置いたしました。
コンサートが終わると、バスやタクシーの待ち時間が長いと2時間にもなってしまう場合があり、それならば歩いたほうが早いです。
また、マリンメッセ福岡から最寄りの呉服町駅までは徒歩約17分です。同じ福岡市内にある福岡PayPayドームでも、最寄りの唐人町駅まで徒歩約15分かかりますが、徒歩で駅に移動する方が多いということで、2013年ごろからポスターやチラシ、誘導員による呼びかけで徒歩移動を促進させるキャンペーンを始めました」(担当者=以下同)
確かに2時間もバスやタクシーを待つのであれば歩いたほうが圧倒的に早く市街地へ出られる。
ポスターなどを使って来場者に徒歩移動を促した結果、状況も変わってきたという。
「徒歩移動の周知の効果もあって、バスやタクシーの待ち時間が減りました。その後、ポスターでの周知から2016年に現在のバナーでの案内に切り替えて、現在も徒歩移動の周知を行っています」
担当者によると、アンケートで徒歩移動については県外の来場者から「遠すぎる」という意見もあったそうだが、
「地元・福岡の方はよく歩かれますね。また、県外から来た方も博多駅までの道のりに博多旧市街エリアがあり、見どころもあります。観光がてら移動もできるんです」
と、徒歩ならではのメリットもあるようだ。
マリンメッセ福岡に訪れたときは、ゆったり観光しながら博多駅まで戻るというのも粋な楽しみ方かもしれない。