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こんなものまで買えちゃうの!? コロナ禍に生まれた「激レア自販機」3選+α

福田 週人

福田 週人

2021.12.31 20:00
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飲み物やお菓子などを売っているイメージが強い自販機。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大以降、様々な商品が自動販売機で売られるようになってきた。中には、まさかの商品を取り扱っている「激レア」な自販機も存在するようだ。

Jタウンネット編集部はこれまでも変わり種自販機を複数取り上げてきたが、2021年は特に多かった。今回はその中でも「激レア」は自販機を3つ、独自にピックアップ。プラスアルファの情報を添えて、皆さんに再度ご紹介したい。

いずれも扱われている商品は、いつもはスーパーや専門の商店で購入するようなものばかりだ。

魚卵や水産加工品が買える自販機

タラコやすじこが買える自販機(画像はヤマモト食品公式アカウントより、編集部で一部加工)
タラコやすじこが買える自販機(画像はヤマモト食品公式アカウントより、編集部で一部加工)

トップバッターは、11月16日配信の「家の近くにあってほしい...! 超魅力的な『魚卵自販機』が青森で爆誕→県外進出の可能性は?メーカーに聞いた」で紹介した、「魚卵自販機」だ。

青森県青森市の水産加工食品メーカーであるヤマモト食品が10日、青森市内にある同社の港町工場の南西角地に設置したもので、翌11日の夕方から稼働を開始した。

販売されているのは、「辛子明太子」(1000円)や「数の子松前漬け」(900円)といった、魚卵加工食品9種類。いずれも原則として港町工場にて製造されたものだ(一部は協力工場に製造を依頼)。

同社代表取締役の山本浩平さんによれば、もともとコロナ前から同社商品を自販機で売る計画があったものの、それを実現可能なスペックの自販機がなかったため計画止まりに。

しかし、2020年に「ど冷えもん」という機種の冷凍自販機が発売されたことで、ようやく設置に至った。

現在は港町工場前に1台が設置されているだけだが、今後は県外含め他の場所への設置についても検討しているとのことだ。

ちなみに、実は築地にも同じく魚卵や海産物の加工品を販売している自販機が1台ある。それが、築地場外市場東通りにある食事処「北海番屋」の店頭に設置されている、こちらだ。

北海番屋の海鮮自販機(画像は設置関係者より提供)
北海番屋の海鮮自販機(画像は設置関係者より提供)

ラインアップは「北海道産いくら醤油漬 250グラム」(3500円)といった魚卵類に加え、「ロシア産紅鮭(大辛味) 5切れ」(1500円)といった魚の切り身など全5種類である。

なお、1セット200円で購入できる「保冷剤セット」も販売されているので、手ぶらで訪れても商品を持ち運ぶのに苦労はしなさそうだ。

近所にあれば鍋の具材には困らない

魚の自販機があれば、肉の自販機だってある。

2つ目の「激レア自販機」は、6月25日配信の「いつでも『もつ』が買える...だと? 『さすが福岡』な自販機が話題→設置のワケを社長に聞いた」の記事で紹介した、こちらだ。

タレと塩、どっちにしようかな(画像はkeita nakashima@ktanaka0411さんのツイートより)
タレと塩、どっちにしようかな(画像はkeita nakashima@ktanaka0411さんのツイートより)

福岡県福岡市内の「みのしま商店街」に設置されている、内臓の「もつ」を販売する自販機だ。「塩 大腸」(380円)や「タレ ミノ」(440円)など、上段に「塩」、下段に「タレ」で味付けされた3種類の部位(小腸、ミノ、大腸)が並んでいる。

自販機を設置した食肉卸売業者「ベネフィットフーズ」(福岡県福岡市)の代表取締役社長・佐伯陽祐さんによると、もつの自販機を設置したのは4月。

「コロナで(食肉卸売業の)売上が半分ほどになってしまったのと、もつの自販機は全国のどこにも置いてないのでじゃあやってみよう、ということで始めました」(佐伯さん)

ちなみに、佐伯さんいわく特に人気なのは「小腸」と「ミノ」だそうだ。

お肉屋さんが設置した「もつ」自販機(画像はセイジロー肉店より提供)
お肉屋さんが設置した「もつ」自販機(画像はセイジロー肉店より提供)

福岡県だけでなく、新潟県にも「もつ」を販売する自販機が存在する。魚沼市にあるセイジロー肉店の店頭に置かれている、「生モツ自販機」だ。

メニューは、「白モツ 1キログラム」(1600円)、モツ・タン・ハツ・レバーが入った「ミックス 1キログラム」(1800円)、「特製焼肉のタレ 360ミリリットル」(800円)、タレ180ミリリットルがセットになった「白モツ500グラム タレ1合」(1200円)、の4種類となっている。

レースのハンカチやマスクが買える自販機

最後に紹介するのは、京浜急行電鉄「横浜」駅(神奈川県)のホームに設置された、こんな激レア自販機だ。

寿司柄のハンカチ(画像は陣内@LS_assassinoさんのツイートより)
寿司柄のハンカチ(画像は陣内@LS_assassinoさんのツイートより)

こちらは、同自販機内の製品を作っている「近沢レース店」(横浜市中区)が、展示会の設営やイベント企画など多岐に渡る業務を行っている誠友社(神奈川県横浜市)社長から、「自販機に近沢レースの製品を置きたい」と提案を受けたことで生まれた、「レースハンカチ」が買える自販機。

設置されたのは20年9月で、「ちょっとした忘れ物に対応できる」をコンセプトにレース製のハンカチとマスクを販売している。

3月6日配信の「『お寿司模様のレースハンカチ』を買える自販機が横浜にあった いったい何故?設置の経緯を聞くと...」記事では、自販機設置への思いについて、「近沢レース店」執行役員・営業統括本部長の近澤柳さんは、

「このコロナ禍において、対面販売だけではない小売りで活路を見出したいと考えていたので、自販機ビジネスを始めました。
元々はうちの商品だけではなく、違う商品も置く予定だったようなのですが、うちだけでやらせてもらえないか、その方がより面白いものになるのではないか、とこちらからご提案して、今の形になりました」

と述べている。また、「寿司柄」というユニークなデザインについては、

「当社では、商品開発の際、既存のお客様に向けたクラシックなデザインのものと、またあまりレース製品に馴染みがない方にも身近に感じていただけるようなデザインを考えています。
レースでは色んな表現をすることができるので、お寿司やアボカドなど、実際に皆さんの周りにあるものをデザインしたりしています。
この自販機は、普段近沢レース店をご利用でない方、ご存知でない方にもご興味を持っていただけるように、話題になりそうなデザインのものを置いております」

と語った。

駅のホームにスペースが作られている(写真は2021年12月28日記者撮影)
駅のホームにスペースが作られている(写真は2021年12月28日記者撮影)

なお、ラインナップは頻繁に変更され、およそ2週間に半分は入れ替わるようなイメージとのこと。色んなデザインの物を集めたくて足繁く通う人も多いのか、1日の売り上げは多いときで10万円ほどになることもあるそうだ。

Jタウンネット編集部が2021年に取り上げた激レアな自販機。いずれも「そんなものまで売ってるの?」と驚かされるものばかりだ。

もしかしたら、皆さんの近所にも思わぬ商品を売っているユニークな自販機があるかもしれない。

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